脳卒中の緊急措置
脳腫瘍は、年間1万人以上に発症し、自覚症状もさまざまで、単なる頭痛だと放っておけば死に至ります。
新たな治療を切り拓く清水庸夫先生と、世界が注目する最先端の「サイバーナイフ治療」を紹介します。
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気道の確保から
重症な患者さんでは全身状態のチェックをして、呼吸が著しそうならエアーウェイや管を使って呼吸がしやすいようにします。
ときには気管切開といって、のどから2〜3cmの毎を切開してそこから呼吸できるようにする方法もとられます。
これにより看護もしやすくなり、救命のためにも非常に有効な方法ですから、医師に気管切開をすすめられたら、家族のかたはなるべくそれに従ってください。
脳卒中といわれたら 脳出血でも脳梗塞でも、血圧が下がりすぎると脳に血液が行かなくなるので、血圧が低すぎるときはすぐに治療をします。
高血圧の場合はちょっとやっかいです。
というのは脳出血が考えられるときは、出血がますますひどくなると困るので血圧を多少下げたほうがよいようですが、脳梗塞が考えられるときは原則として血圧を下げません。
それは脳の血液の循環がますます悪くなるからです。
しかし心臓病などの合併症があって、血圧が高いと心臓がだめになってしまうようなときは降庄薬を用いて治療します。
このように、早めに少なくともCTなどで、脳出血か脳梗塞かをはっきりさせることが非常に重要なわけです。
不明の場合にも、そのかたのふだんの血圧がどのくらいだったかが治療の目安になります。
40歳を過ぎたら、自分のふだんの血圧がどのくらいなのかを知っておくこと、できれば家族にも知らせておくくらいの心構えがほしいものです。
尿が出なくなったときは
意識がないと、自分では尿が出せなくなります。
膀胱に尿がたまると、患者さんは苦しそうに手足を少し動かしたり、ふくらんだ勝胱で腹部の血管が圧迫されて血圧が上がることもあります。
このようなときは、やはり医師や看護婦によりカテーテルを使って導尿しなければなりません。
このようなこともあるので、脳卒中は原則として入院して治療するのが望ましいのです。
熱が出てきたら
膀胱炎や肺炎を起こしているかもしれません。敗血症の可能性もあります。
熱が出てきたらその可能性も考えて、抗生物質などが投与されます。
脳浮腫をとるために
脳出血でも、脳梗塞でも、病変のまん中の強く障害を受けてしまった組織は、どのような治療をしてもよくならないことが多いのです。
しかしそれだけで命とりになることはめったにありません。
むしろ恐ろしいのは、
出血や梗塞の周囲に生じる脳浮腫と呼ばれる脳のむくみです。
これが脳の容積を膨張させ、呼吸や心臓を動かしている脳のたいせつな部分を圧迫すると、患者さんの容体は急変するのです。
ですから医師は脳浮腫を予防したり、軽くする治療を積極的に行います。
現在の急性期の内科的薬物療法の主眼の一つは、この脳浮腫対策に向けられているといってよいでしょう。
それにはいくつかの薬剤が主に点滴で用いられていますが、この治療を2〜3週間つづける必要があることもあります。
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