優位脳半球と失語症
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大脳は左右がほぼ対称性になっていて、外見は全く変わりませんが、その働きはだいぶ違うところがあります。
右利きの人の大部分(95%以上)は左脳半球が、左利きでも多くの人で左脳半球が優位脳半球です。
この優位脳半球には通常、言語のセンターがあります。
優位脳半球は、多くは左側ですの言語センターに障害が起こると、失語症という症状が起こります。
失語症には、意識が正常なのに、思ったことがうまく話せなくなる運動性失語と、相手の話した言葉やその意味が理解できなくなる感覚性失語があります。
どちらか一方が症状として出ることもありますが、両方の場合もあり、これを全失語あるいは混合性失語と呼んでいます。
相手の言っていることもわからず、自分の意志も言葉として伝えられないのですから、困った状態です。
ほかに物の名前だけが出てこない名詞失語という状態が起こることもあります。
失語によく似た状態に、失読、失書がありますが、これも優位脳半球の障害のときに起きます。
失書はないが失読だけという場合もありますが、その場合は
「自分の名前を書いてください」
と命じるとスラスラ書けても、
「それを読んでください」
と命じると、たった今、自分で書いた自分の名前でさえ読めないという、奇妙な状態があらわれます。
左側の脳の障害では右手足のマヒが起こりますから、失語は右側のマヒのときによく見られます。
左側にマヒがある患者さんでは、患者さんが左利きでない限りまず失語は起こりません。-----
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