中大脳動脈が詰まることで起こる症状
脳腫瘍は、年間1万人以上に発症し、自覚症状もさまざまで、単なる頭痛だと放っておけば死に至ります。
新たな治療を切り拓く清水庸夫先生と、世界が注目する最先端の「サイバーナイフ治療」を紹介します。
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片マヒ、感覚障害、失語症などがあらわれる
いちば頻度が多いのはこの中大脳動脈閉塞です。
内頚動脈が脳の中に入ってから出すいちばん大きな枝(血管)が中大脳動脈です。
内包というところは反対側手足にいく運動神経や、反対側手足からくる感覚神経、
つまり手足の運動と感覚の両方をつかさどっている線経が集まって束になっている大事なところですが、ここにいちばん脳梗塞が起きやすいのです。
中大脳動脈は、この内包ばかりでなく、脳表面を中心に大脳の前のほうから、後ろ2/3くらいまでの広い範囲に血液を送っています。
中大脳動脈の始まりの部分が詰まってしまうと、いろいろな症状があらわれます。
意識のレベルも低下し、反対側の手足の運動マヒ(片マヒ)反対側の半身の感覚障害のほか、同名半盲といって左右の目が右半分なら右半分、左半分なら左半分見えなくなる症状が起こったり、利き手の反対側の脳(これを専門語では優位脳半球と呼びます。
たとえば右利きなら左脳のこと)の血管が詰まると、失語症といって思ったことを口に出して話せない、あるいは相手の言葉を理解できないといった症状や、
失読(字が読めなくなる)、失書(マヒがないのに字が書けなくなる)などの症状が起こったりします。
手足の運動マヒが起こったときは、手と足が同じくらい動かなくなる場合と、下肢にくらべて上肢のマヒが強く出るときがあります。
脳卒中後遺症の患者さんで、なんとか歩けるようになるまでは回復したが、手は全く動かないという人がいます。
中大脳動脈あるいはその枝の梗塞では、たとえ回復してもこのような症状が残ることが多いのです。
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