内頚動脈が詰まることで起こる症状
脳腫瘍は、年間1万人以上に発症し、自覚症状もさまざまで、単なる頭痛だと放っておけば死に至ります。
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重いマヒや意識障害があらわれることもある
頚には太い頚動脈が左右2本走っています。
この頚動脈は頭蓋骨に入る前に脳内に血液を送る内頚動脈と、脳以外の場所(顔など)に血液を送る外頸動脈に分かれます。
脳はこの内頚動脈から必要な血液の大部分を送ってもらっていますから、この血管に血栓や塞栓が起こったら、脳の半分には血液がいかなくなる可能性があります。
しかし実際には、ほとんど症状があらわれないときと、非常に重い症状があらわれるときとがあるのです。
無症状のとき
片側の内頚動脈が詰まっても、ほとんど症状があらわれないことがあります。
その理由についてちょっと説明しましょう。
左右の内頚動脈には、実は頭蓋の中で連絡路(バイパス)があるのです。
この連絡路は、人によって太い場合と細い場合がありますが、いずれにしてもこの連絡路が働きさえすれば、
たとえば左の内賢動脈が内頚動脈から血液が回って送られてくることができるのです。
フランス人の医師の話ですが、彼は昔、フランスで死刑になった囚人の頚の血管をくわしく調べたことがあるそうです。
その結果、症状は何もないのに、片側の頚動脈が詰まっていた人が何名かいたそうです。
バイパスがうまく働いていたので、全く症状もあらわれずに元気に悪いことをしていたのでしょう。
おそらく内頚動脈が非常にゆっくり、だんだん詰まっていった場合で、左右の動脈の連絡もうまく働いていると、症状が出ないこともあるわけです。
片マヒ、感覚障害などがあらわれるとき
急激に内寮動脈が閉塞したり、バイパスがうまく働かなかったときには、昏睡、反対側の手足の片マヒや、さわられても感じない感覚障害、言語障害、妄想や気分・感情の異常、記憶の異常などの精神症状、あるいはこれらが重なった重篤な症状があらわれます。
また、内頚動脈が脳の中に入って、まず最初に分かれるのは目にいく動脈なので、
片側の内頚動脈が詰まると、詰まった側の目の視力が急激に低下したり、完全に見えなくなることもあります。
しかしこの場合の症状は一時的なもので、多くはまた見えるようになります。
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