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早期のくも膜下出血であれば、助かる確率は高い
くも膜下出血は、脳内出血の中で唯一増加傾向にあり、その原因の多くは脳動脈瘤の破裂です。
冷静で経験豊富そして熱いハートの持ち主である、堤一生先生の治療・予防手術を紹介します。
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くも膜下出血は多くの場合、激しい頭痛と嘔吐で発症しますが、幸いにして小発作のこともあります。
軽い頭痛だけ、あるいは嘔吐を伴っても、かぜと誤診されることもあります。
また本人が片頭痛であるとか、過労と思い、専門病院を受診しないケースもあります。
早期だとまず9割近くは助かります。
小発作の段階で、かぜや片頭痛の時より一味違う強さだぞ、何だか変だぞ、と思うかどうかで、幸運を生かせるかどうかが決まります。
出血で縮む血管
くも膜下出血は手術以外の方法はありませんが、怖いのは手術後にしばしば起こる「脳血管れん縮」です。
これは出血した部分を通る脳の動脈が髪の毛のように細く縮んでしまうために、血液がうまく流れず、脳こうそくを招くものです。
血管収縮物質エンドセリンなどが原因として疑われていますが、確定していません。
この脳血管れん縮の予防に数種類の薬物が有効との報告があり、近い将来には聞達は解決するでしょう。
しかし、現在は、せっかく手術がうまくいきながら、1週間から10日ぐらい後に、脳血管れん縮で亡くなったり、半身まひに陥る不運なケースがしばしばあることも事実です。
したがって、くも膜下出血が起こる前に脳ドックで脳動脈りゅうを見つけ、手術するのが最も安全です。
また、手術時には、血液を注意深く吸引し、脳血管れん縮の可能性を減らすようにします。
カテゴリー:くも膜下出血
くも膜下出血は再発作の前に治療
くも膜下出血は、脳内出血の中で唯一増加傾向にあり、その原因の多くは脳動脈瘤の破裂です。
冷静で経験豊富そして熱いハートの持ち主である、堤一生先生の治療・予防手術を紹介します。
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脳卒中の中で、最も重要なのはくも膜下出血です。
軽い発作を除いた脳卒中の一割、約二万人も患者が発生し、早期の脳外科手術で多くの人が助かるためです。
脳ドックで、動脈りゅうが見つかれば、予防的な手術も可能になります。
しばしば活躍中の著名人が倒れていますから、よく開く病名の一つでしょう。
くも膜下出血は、電話で症状を開いただけで診断できる病気です。
第一の特徴は、激しい頭痛です。
これは100%起こります。
しかも、三日から一週間も続く痛みで、寝込むほどです。
激痛では、たとえば片頭痛があります。
これだと、二、三時間でおさまり、食事ができるほどです。
くも膜下出血の頭痛は質量とも強烈です。
「突然、頭と目の奥の突き刺すような激痛に襲われ、その場にうずくまってしまった。
気持ちが悪く、嘔吐は続くし、寒気はするし、いったい何ごとが起こったのかと思った。
痛さもただならぬ痛さであった」と、ある患者さんは日本脳神経財団のニュースに投稿しています。
「こんな激しい痛みは初めてであるし、おかしいとは思ったが、その時は脳卒中など全く思いもつかなかった」
「痛みは治まらず食欲もまるでなかった」
「倒れて十日ほどであろうか、目がおかしいことに気がついた。
焦点が合わないのだろう。
身近な物がうろうろし始めた。
同時に左の瞼も垂れさがってくるような気がした。
左の瞼はいよいよ垂れさがり、黒目は死んだようにびくつとも動いてくれない。
これはただごとではない」。
幸運にも一命を取りとめたこの患者さんの記録にもありますが、第二の特徴は嘔吐です。
これは80%の人に見られます。
その次が意識障害や、まひで、60%ぐらいの率で現れます。
くも膜下出血の原因のほとんどは、直径一ミリから三ミリくらいの脳動脈の分岐部にできた動脈りゆうが出血を起こしたものです。
動脈りゅうは血管にできた風船のようなコブで、もともと壁が薄い分岐部にできます。
生まれつき弱いところのある人の血管部分が年とともにふくらみ始めます。
成人の30人に1人が動脈りゅうを持っていますが、破れるまでは全く何の症状もありません。
多くは4、50代になって、ある日、突然に破れます。
くも膜は、薄いオブラートのような膜で、くもの糸のように張っています。
動脈のコブが破れると、くも膜と軟膜との間の髄液中に出血します。
一回目の発作で助かっても手術をしないと、二回、三回と発作が起こり、一回目で2割、二回目の発作で5割、三回目の発作があると8割は死ぬ、といわれています。
くも膜下出血の発作が起きたら、とにかく一刻も早く、脳神経外科の専門医のいる病院に運ばねばなりません。
専門医はすぐに頭を開いて(開頭手術)、このコブを金属のクリップではさんで、大出血を防ぎます。
最低血圧(血圧の低い値)の低い人には大発作が少ないのに対し、最低血圧が高いままの人は、発作が起こった時の危険は高いようです。
クリップをかけると、動脈りゅうは自然に縮んでしまいます。
クロム合金製のクリップは頭の中に残りますが、日常生活では問題がありません。
最近のものは磁石でくっつかなくなっており、MR(磁気共鳴)検査でも大丈夫です。
動脈りゅう手術は、熟練した病院であれば、7、8割の患者は2、3週間で退院し、1、2ヶ月で元の仕事に復帰できます。
また、脳動静脈奇形という、生まれつき、動脈と静脈が末端でつながっている病気があります。
正常な場合は、血液は動脈から毛細血管を経て、脳細胞に酸素と栄養を与え、老廃物と二酸化炭素を毛細血管から回収し、静脈に入ります。
脳動静脈奇形は毛細血管がなく、動脈から直接静脈につながり、たくさんの異常血管の固まりになっています。
血管がもろく、動脈血を直接受けると破れる危険があります。
その結果、くも膜下出血や脳出血が起きます。
脳動静脈奇形がある人はしばしばけいれん発作や軽いまひ、頭痛などを訴えます。
奇形部の血管に動脈血が集まりすぎて、周囲の動脈の血液が不足するためです。
奇形部分が限られている時は、その前後の動脈、静脈を止めて摘出します。
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くも膜下出血の診断・検査
くも膜下出血は、脳内出血の中で唯一増加傾向にあり、その原因の多くは脳動脈瘤の破裂です。
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はげしい頭痛など症状に特徴があるので、くも膜下出血は比較的臨床的にも診断されやすく、またその確定診断は、CTや髄液検査で決まります。
問題はくも膜下出血の原因をはっきりさせることです。
CTやMRIでもかなりわかりますが、手術などのためには、状況さえ許せばできるだけ早く血管撮影をすることが必要です。
極端に高齢の患者さんや、手術がとてもできないほど重症な患者さんを除いては、血管撮影を行ったほうがよいと思います。
動静脈奇形は突然できるものではなく、かなり以前から脳に存在していたはずで、そのためにくも膜下出血発症前に、てんかんのようなケイレン発作などがあって、破裂前に診断されることもまれにあります。
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動脈癌と脳勤静脈奇形
くも膜下出血は、脳内出血の中で唯一増加傾向にあり、その原因の多くは脳動脈瘤の破裂です。
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40歳以上の人の、くも膜下出血の原因のほとんどは動脈癌の破裂です。
この病気は女性に多い傾向があります。
この動脈癌ができる原因の大部分は、脳血管を作っている膜の一部の先天的な欠損と考えられています。
血管の壁は外膜、中膜、内膜でできていますが、そのうちの中膜が一部が欠けていて、それに長い間、血圧や血流の影響が加わると、血管がふくらんできて動脈癌になるのです。
このこぶは、破裂しなければよほど大きくならない限り症状を出すことはありませんが、前にも書いたように、まれにこのこぶの圧迫で物が二重に見えたりすることがあります。
そのようなこぶがある人が、急にさらに血圧が上がったり、まれには血圧が上がらなくても、小さなこぶが動脈癌の先にさらにできて、その小さなこぶが破れたものがくも膜下出血なのです。
動脈癌が破裂してくも膜下出血を起こす前でも、動脈癌の存在は脳血管撮影を行えばわかりますが、この検査は大がかりなのでだれでもが受けるわけにはいきません。
CTをとるときに造影剤を入れてとることがありますが、それで発見することもあります。
最近は、寝ているだけでできるMRIやMRIを応用したMRアンギオグラフィーでも大きな動脈痛が見つかるようになったのは、患者さんにとって非常によいことだと思われます。
これらの検査で、動脈癌の存在が破裂前にわかれば、手術でそれにクリップをかけたり、外側から固めてしまったりして、くも膜下出血の発症を予防することができます。
物が二重に見えたり、かぜをひいていないのに急にはげしい頭痛がする、
あるいは家族の中にくも膜下出血になった人がいるなどの場合は、神経内科医や、脳外科医によくみてもらってください。
先天的な脳動静脈奇形
脳動静脈奇形は先天的なものです。
生まれる前の母親の胎内にいる間に脳の毛細血管はできるのですが、血流が入ってくる動脈と、出ていく静脈が毛細血管を通らずに直接つながってしまったのが脳動静脈奇形です。
生まれたあと、だんだん大きくなるものからその後もほとんど大きくならずに、顕微鏡的検査で初めてわかるような小さなものまでいろいろありますが、
いずれにしてもこの脳動静脈奇形の血管壁は薄くてもろいので破れやすく、これが破れてもくも膜下出血が起きます。
脳動静脈奇形は、脳の動脈と静脈の間に異常な血管どうしの交通があり、その吻合部(交通している部分)が破れて出血するわけです。
カテゴリー:くも膜下出血
くも膜下出血
くも膜下出血は、脳内出血の中で唯一増加傾向にあり、その原因の多くは脳動脈瘤の破裂です。
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若い人にも起こる
脳はその外側を軟膜、くも膜、硬膜の3枚の膜でおおわれています。
もう少しくわしく説明しますと、毛髪の生えている頭皮の下には筋肉があり、その下に頭蓋骨があり、その下が硬膜、次にくも膜、軟膜、そして脳があります。
くも膜の下、つまりくも膜と軟膜の間を通っている脳の血管が破れて出血したのがくも膜下出血です。
脳卒中の約10%がくも膜下出血で、30〜40代の、比較的若い人にも起こるのが特徴です。
● 原因は動脈癌の破裂
くも膜下出血が起こる原因にはいろいろありますが、なんといってもいちばん多い原因は、脳にできた動脈のこぶ(動脈癌)が破裂した場合です。
特に40歳以上の人のくも膜下出血は、まず動脈痛が破れたと考えてよいでしょう。
● 主な症状は突然に起こるはげしい頭痛
今まで経験したことがないようなはげしい頭痛が突然起こり、意識障害はあっても重症例以外は一時的で元に戻ることが多いのがくも膜下出血の特徴です。
すぐ病院に、そして検査を
この病気の可能性が考えられたら、直ちに病院へ行くことです。
医師は発症時の状態や、項部強直(患者さんの首を医師が軽く前に曲げたときに抵抗がある状態)の有無を調べ、それがあればくも膜下出血の可能性があるので、すぐCTスキャンか脳血管撮影を行います。
出血がまだ頭蓋内に多量に残っていれば、CTでそれがわかりますし、
脳血管撮影という頭蓋内の血管の状態を調べる検査では動脈癌の存在や、脳動静脈奇形がわかることがあります。
血管撮影をして、もし動脈癌があってそれが破れたと考えられるときは、すぐ外科医と相談して手術をするかどうかを決めねばなりません。
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