MR断層検査の原理
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MR検査で最初に実用になったMR断層検査は、体内の水素原子(ひいては水)がどのくらいあるかを測っています。
強い磁場と、電磁波をかけ、小さな磁石である水素の原子核の運動を変化させ、その変化が元に戻るまでの時間などを分析し、水素原子核の結合状態や量を知る方法です。
このデータをもとにコンピューターで合成した画像は�]線CT以上に鮮明で、�]線を浴びる危険もありません。
性能を決めるのは磁石の強さです。
磁石には普通の永久磁石と、液体ヘリウムで極低温にする超伝導磁石があります。
経費や扱いは永久磁石が楽ですが、超伝導磁石の方が強力です。
日本で市販されているのは普及タイプの0.2テスラ(テスラは磁力の単位)と0.5、1.0、最高級1.5テスラまでです。
MR断層検査はコンピューターで輪切り像を作りますが、間隔は自由です。
一番簿いのは0.7ミリで切れます。
700ミクロン(一ミクロンは千分の一ミリ)です。
それを連続して調べると、ミリ単位の病変が分かります。
一般には5ミリ間隔の撮影が多いようです。
CTも同様ですが、狭く切るほど小さな血管腫、くも膜のう腫、脳腫瘍とか、脳室が大きいなどいろんな異常が見つかります。
T1画像とT2画像
MR断層検査の写真を見ると、脳が黒いもの、白いものといろいろあります。
この小冊子では両方を使っていますが、画像の作り方が違うためです。
お医者さんの説明に「T1」とか「T2」とかの言葉が出てくるかも知れません。
MRの原理でふれた「変化が元に戻る時間」に実はT1、T2の二種類あり、組織の性質(水分や脂肪分など)によって少し違うのです。
この差を利用すると、同じような組織をさらに区別したり、組成を推定することができます。
「T1強調画像」では脳は灰色、髄液は黒く写ります。
「T2強調画像」は逆に、脳は黒く、髄液は白く写ります。
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