脳を侵す病気
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大事な人間の脳を侵す病気についてお話ししましょう。
脳の病気というと、非常に少ない病気のように思われがちです。
しかし、種類も結構多く、患者さんもいろいろな診療科にまたがっています。
脳神経外科、神経内科、脳内科、頭頚科、循環器科、小児科、眼科、耳鼻咽喉科、内分泌科、整形外科、一般の内科などです。
脳卒中や脳腫瘍、頭部外傷や各種の神経病を合わせると、患者は全国で毎年三百万人にものぼるといわれます。
脳卒中は三タイプ
脳神経の専門医が扱う病気の中で一番多いのは何といっても脳血管障害、つまり脳卒中です。
脳卒中は、結核が減ってきた1951年から1980年まで、日本人の死亡原因の第一位でした。
現在はがん、心臓病に続いて第三位ですが、1999年も13万9000人、2000年は少し減って132000人が亡くなっています。
日本人の脳卒中は、食塩の摂取量が減るなど食生活の影響で、倒れる人も死者も減りつつあります。
しかし、それでも日本は世界的に発生率の高い方の国で、依然として日本の国民病です。
毎年、50万人が脳卒中で倒れています。
ただ、死亡率を見ると、日本は急速に減っており、現在では欧米諸国と大きな差はなくなっています。
脳卒中は主に三つのタイプに分けられます。
脳こうそくは、脳の血管がつまってしまい、つまった先に血液が十分に届かなくなるために、脳の組織が血液不足、つまり酸素や栄養不足で死んでしまうものです。
2000年の死者は約83000人です。
脳出血は、動脈硬化や高血圧などで脳の血管がもろくなり、血管が破れて血液が脳内にたまり、周辺の脳組織を壊してしまいます。
約31000人です。
最後のくも膜下出血は、脳底部の動脈の分かれ目に、風船のようにふくらんだ血管のコブである脳動脈りゆう(痛)が破裂するものです。
くも膜と軟膜の問に出血し、周辺部分を庄迫して壊します。
約15000人が亡くなっています。
脳出血では、出血の固まりが直径4センチぐらいまででしたら何とか命を取りとめますが、5、6センチ以上になると、直接の脳破壊と、頭蓋骨内の圧力(脳症)が高まることの両方のためにまず助かりません。
くも膜下出血の場合は、脳底部の出血の広がりによって重症度が決まります。
発作の初めから意識を失うような重症例ほど助かる率が低くなります。
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