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CT、MRI以外の検査
防げる脳卒中、早期発見するには。賢い病院選び。全国500件リスト付き。
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脳卒中の患者さんは、心臓にも病気があることがあります。
また肺炎などを起こすことがあります。
医師が必要だと思ったら、心電図や胸のレントゲン写真をとることもあるでしょう。
そのほか血液中の糖分、腎臓や肝臓などの機能検査をすることもあるでしょうし、コレステロールや中性脂肪、尿酸なども調べます。
貧血や、逆に血が潰すざるかどうかなども調べることになるでしょう。
また、眼底検査を行うこともあります。眼底検査では、目の奥の網膜の状態を見ることができます。
眼底の血管は直接脳の中の血管とつながっていますから、眼底の血管を見れば、ある程度脳の血管の動脈硬化の度合いなどがわかるのです。
CTやMRIが導入される前は、脳の造影剤を使った血管撮影が脳卒中の検査にはよく行われていました。
これは血管内にレントゲンで映る薬物(造影剤)を注入して、血管の動脈硬化の程度や、詰まっているかどうか、
出血のかたまりによって他の血管が圧迫されていないか、
くも膜下出血の原因となる動脈癌や血管奇形はないかなどを調べる検査です。
CTやMRAがいくら進歩しても、手術を前提としてくも膜下出血の原因をさがしたり、一部の血管が詰まって、他の道(バイパス)を通って血液が流れているかどうかをくわしく調べるためには、
やはりこの脳血管撮影が必要ですし、血管が動脈硬化で細くなっているもののまだ完全には詰まっていないときなどにも有用な検査です。
検査は、腕や頚部の動脈に直接針を刺したり、もものつけ根の動脈(大腿動脈)から管(カテーテル)を入れて、造影剤を注入して行われるので、検査する医師の特殊技術も必要です。
CTやMRI(MRA)にくらべれば、侵襲(苦痛)がかなり大きい検査であり、造影剤に対してアレルギーのある人もいるので、だれにでも行える検査ではありませんが、
この血管造影によって病気の状態がくわしくわかることが多いので、医師からその検査が必要であるという申し出があったときは、こわがらずに検査をしてもらってください。
逆にこの検査が必要でも、あまりに高齢であったり、他の理由で医師が意図的にこの検査を行わない場合もあります。
最近は造影剤を動脈に入れるのではなく、静脈に入れてコンピューター処理で血管の像を得ようとする試みもされています。
また造影剤を静脈に入れたあとCTをこまかくとって血管を映し出す試みもなされています。
そのうちに、脳血管造影ももっと楽な検査になると思います。
また、腹部の検査に使われる超音波検査を応用して、頚の血液の流れから、頚部血管が狭くなっているかどうか調べる方法もあります。
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MRI(核磁気共鳴画像)
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最近、目ざましく普及しつつあるのがこのMRIです。
この方法は、昔から理学、工学、生物学など幅広い分野で応用されている物理現象を利用したものです。
核磁気共鳴という言葉からは、核という言葉が入っているために、何か放射線に関係したものを連想しますが、それとは何の関係もありません。
頭文字をとって、MRI(Magnetic Resonanceの略)と呼ばれています。
この検査は特に脳梗塞の診断に有益です。
CTに映らないような小さな梗塞や、CTで映りにくい場所の梗塞を見つけるには、現在最もすぐれた方法といえるでしょう。
また最近は拡散強調画像という義影法で、今までCTや通常のMRIなどで病変がはっきりしないような発症数時間以内の脳梗塞でも、その病変の広がりをはっきり写し出すことができるようになりました。
検査の方法は、患者さんに機械の中に入ってもらいます。
これは大きな磁石のようなものと考えてもよいでしょう。
これを使って、生体の中にたくさんある水素の原子核の密度やその動き、放出されるエネルギーや、周囲との化学結合の違いなどをチェックして、画像に作りかえているのです。
この方法の欠点は、検査に少し時間がかかることと、その間、患者さんはじっと動かないようにしなければならないことと、大きな音が検査中にする点です。
しかしこれらの欠点は改良されつつあります。
この機械の欠点は、普及されつつある現在でも非常に高価なことと、先に述べたように検査にCTよりは時間がかかること、騒音がひどいことなどです。
また閉所恐怖症の人はこの機械が苦手のようです。
他に磁石の原理を使うので、今までに手術などを受けて、体内に金属類が入っている人(たとえば心臓ペースメーカーが入っている、骨折の治療で骨に金属類が入っているなど)などは検査ができません。
危険ですから、そのような場合には患者さんや家族のかたから申し出てください。
最近は、造影剤を使う血管撮影にかわってMRアンギオグラフィー(MRAといいます)が頻回に行われるようになりました。
この方法により、患者さんに負担を与えないで脳動脈癌や太めの血管がつまったり、細くなっているのまでわかるようになってきたのです。
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CTスキャン
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現在日本は、おそらく世界でいちばんこのCTスキャン(コンピューター断層撮影)や、MRIが普及している国の一つだと思います。
一九六九年に英国のコンピューター学者が、レントゲンの撮影装置とコンピューターを組み合わせて、脳の横断面を鮮明に映し出すことに成功しました。
この方法で、生きている人の脳をまるでほんとうに切ったように調べることができるようになったのです。
このCTスキャンの開発で、今までのレントゲン撮影では全くわからなかった、かたい骨に囲まれた脳の中の変化が、患者さんに何の痛みも与えずに、かなりわかるようになりました。
この検査の最も大きな特徴は、脳内の出血と血管が詰まって起こる梗塞とを、はっきり区別して映し出すことができることです。
出血が起こると、出血部分が画像の上ではまっ自な病巣として、梗塞の部分や病変の周りの脳浮腫(むくみ)の部分は黒っぼい像としてあらわれます。
ただし、出血した場合はすぐCT画面上に病変があらわれますが、梗塞の場合は別時間くらいはCT上に病変があらわれないこともあります。
この検査をすれば、脳腫瘍も区別できますし、その他の脳内のいろいろな変化をとらえることもできるのです。
何よりもよいのは、患者さんに何の苦痛も与えないことと、意識がなくてもできることです。
繰り返し検査できるので、病気の進みぐあいや、よくなっていく経過を追うこともできます。
検査は、機械の種類や調べる体の部位、薬などを注射してその前後で調べるかなどによって違いますが、通常、30分以内で終わります。
午前の検査なら朝食を、午後の検査なら昼食を抜いて行います。
特別の準備はいりませんが、髪からはピンなどの金属類や装飾品ははずしておきます。
造影剤を注射して検査をする場合は、あらかじめ少量の造影剤を注射して様子を見て、患者さんがその薬に対して特別に異常な反応(アレルギー)をもっていないことを確かめてから行います。
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脳卒中の様々な検査
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一口に脳卒中といっても、ほとんど症状のあらわれない、あるいは残らない軽症なものから、意識が全くなくなるものまでいろいろあることは、よくおわかりになったと思います。
医師は、患者さんの診断をはっきりさせるためや、原因あるいは合併症の有無を調べるため、あるいは治療の方法を考えるために、いろいろ検査をします。
中にはなぜこんな検査をするのか、一般の人にはわからないこともあると思います。
家族のかたは、それをいちいち尋ねづらいこともあると思いますので、ここでは脳卒中に対するいろいろな検査とその意味を、少しくわしく説明したいと思います。
救急車で運ばれてきた、意識がないような重症な患者さんには、
まず血圧、呼吸の状態、脈拍の打ち方や心臓の音(心音)、舌がのどの奥に落ち込んでいないか、どこかに外傷がないかなどを、医師は急いで調べます。
血圧が極端に高すぎたり、非常に低すぎたりしたら、すぐ処置することが必要です。
呼吸が不規則で荒く、その原因が舌がのどに少し落ち込んでいるためならば、呼吸ができるようにエアーウエイを口に入れたり、気管に管を入れる必要があるかもしれません。
呼吸の障害が、疾が詰まりかけているためであれば、吸引して疾をとってやらねばなりません。
心臓が弱っていればその処置を、嘔吐がはげしければ嘔吐を止めて、吐いたものが気管に詰まらないようにします。
このような処置をとりながら、医師は付き添ってきた人に、患者さんはどんな状況でどのように倒れたかなどを尋ねるでしょう。
ですから患者さんに付き添っていく人は、ふだんいっしょに暮らしている人か、あるいは倒れたときにその場にいた人が望ましいのです。そして手短に要領よく説明することがたいせつです。
意識の程度、ひとみ(瞳孔)の状態をみる
血圧や呼吸、脈拍を調べ、心臓や肺の音を問いたあと、貧血や黄垣の有無もチェックします。貧血や黄痘も、意識障害などの原因になるからです。
さらに意識障害の程度(深さ)、ひとみは開いていないか、左右で違わないか、マヒはあるか、あるとすればどちら側かなどをチェックするはずです。
意識障害の程度は、全く意識のない昏睡状態か、強く刺激すると反応する昏迷状態か、うとうとと眠っているような傾眠状態か、それとも正常かなどを判定します。
ほかに、よく医師や看護士が懐中電灯やペンライトのようなもので目をのぞいていますね。あれはひとみの大きさや光に対する反応をみているのです。
ひとみに光が当たると、普通はひとみが小さくなります。光を消すと、ひとみは元の大きさに戻ります。これは正常です。
ひとみが開いているとき、少しむずかしくいうと、瞳孔が直径5〜6m以上に大きくなっているのは、病気が悪くなっている兆候です。
左右のひとみの大きさが違うこともあります。
また脳幹部の病気では、逆にひとみが小さくなりすぎて、直径1m以下になることもあります。
このように、病気のいろいろな状態でひとみの大きさが変わるばかりでなく、光に対する反応が悪くなったりします。
マヒの有無を見分ける
ひとみを見ることは、患者さんの意識があってもなくてもできますが、
意識のない場合にマヒがあるかないか、あるとしたらどちらにあるかを調べるにはどうしたらよいでしょうか。
意識がない患者さんは、いくら命令しても自分からは手足を動かしてくれません。
そういうときは、寝ている患者さんの手を患者さんの顔の上に持ってきて、そこから落とすと、マヒのある側の手はバタンと顔の上にそのまま落ちますが、
マヒがないと、手は顔を避けてうまく横に落ちるものなのです。
また、患者さんの手足をつねって痛みを与えたとき、いやがって逃げるかどうかでも、痛みの感覚がなくなっているかどうかと、手足にマヒがあるかどうかがわかります。
しかしこれを何回も繰り返しては患者さんがかわいそうですが…
ハンマーのような打腱器と呼ばれる器具を医師はよく持っていますが、これで手足の筋肉の腱の部分をたたいて、その反応から病気のある側を推定したりします。
いずれにしても、もし片側にマヒがあって、それが意識の低下とともに起こっていれば脳の病気が草足られますし、
それが突然起ごったとすれば、脳出血や脳梗塞の可能性があるわけです。
また、医師が静かに患者さんの首を前に曲げたりしているときは、くも膜下出血などで血液が頭からだんだん脊髄のほうへおりてきて、頚がかたくなっているかどうかをみているのです。
往診先に医師が到着してから、あるいは患者さんが病院に運ばれて10分以内で、医師としてできればここまでのチェックはすませたいものです。
これが終わってから、特に設備のある病院ではCTスキャンやMRIと呼ばれる検査などが行われるようになりました。
そのような設備がない場合は、医師は以上のチェックのみの時点で病名を推測して治療を開始することになりますが、
最近ではこれらの検査は必ず行いたいものです。
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