脳卒中の家族歴
この病から生還された方におススメいただきました。
そしてこの病に悩んでいるであろう方に送りました。
脳卒中リハビリの必携の書です。
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新さっぽろ脳神経外科病院の脳ドックをうけた人は十年間で1000人を超えました。
ちょうど1000人の段階の集計があります。
50代が397人で一番多く、60代262人、70代以上が53人。
うち、動脈りゅうがあったのは60人(6%)、無症候性脳こうそく109人、脳こうそくにつながる脳血管狭さくが65人、同じく頚動脈狭さく27人などでした。
60人から見つかった65個の動脈りゅうのうち5ミリ以上が32個で最大は直径2センチもありました。
高血圧や高脂血症などの因子ごとの率を調べたところ、家族にくも膜下出血を起こした人がいた99人中12人(12.1%)が一番多く、次が高血圧症(7.7%)、喫煙者(6.8%)でした。
60人のうち41人は手術をした方がよい、とされ、39人が手術を受けました。
一人は手術で後遺症が残りましたが、亡くなった人はいませんでした。
一方、無症候性脳こうそくでは、糖尿病(26.9%)、高血圧(19.6%)、高脂血症(14.4%)、喫煙(14.1%)、家族に脳卒中を起こした人がいる(12.8%)の順でした。
脳ドックは家族がくも膜下出血を起こした人、高血圧などの人を対象にすれば効率が高くなることがわかります。
それでも脳ドックは有益か
脳ドックでの本来の目的は、くも膜下出血での死亡を減らすことでした。
検査や手術がきちんと行われれば、脳動脈りゅうの破裂を未然に防ぐことができます。
また、脳こうそくの危険性も、脳血管や頚部動脈の狭さくのチェックでかなりはっきりします。
予防治療や生活習慣の改善で、発作を減らせる可能性があります。
それ以上に有用だと思うのは、脳動脈りゅうや動脈の狭さくがない、とわかった人たちです。
脳卒中は三太死因の一つで、その大部分の危険性が低いとなれば、がんや心臓病に目を向けることができます。
脳ドックは世界でもほとんど日本だけの施設です。
高額医療機器の乱用の結果として、日本には世界の3分の1ものMR装置が集まっています。
脳ドックはその有効利用にもなり、病院の経営を助けています。
たとえば、米国ではRの撮影に普通で1500ドル、専門の放射線科医の読影料が300ドル、計1800ドルかかります。
20万円ほどで、日本の最高級脳ドックに匹敵する価格です。
脳卒中は日本ほど多くないこともあり、心配もしていません。
日本では脳ドックも安いため、多くの人が受けています。
その結果、小さな脳動脈りゅうがたくさん見つかっています。
先程の計算では、脳動脈りゅうの破裂率を年に2%と仮定していましたし、医師が患者に説明する時は、年1%とすることが多いようです。
ところが、実は、本当のところはよくわかってはいません。
1998年12月に米国の著名な雑誌に、米国とカナダとヨーロッパの約2600人の脳動脈りゅうを観察した論文が発表されました。
それによると、初めて見つかった直径10ミリ未満の脳動脈りゅうの破裂率は1年に0.05%で、くも膜下出血を起こした人の二つ目の脳動脈りゅうは0.5%だったというのです。
これはあまりにも低すぎると、疑問祝されていますし、民族で遺伝的な違い、食事などの違いから差がある可能性もあります。
脳ドックで見つかっても、手術を受けない人も出ます。
たくさんの小さな脳動脈りゅうを何年も観察して行けば、どのくらいになると破れる危険が増すのか、血圧や他の検査との関連もわかってきます。
脳ドックには脳動脈りゅうだけでなく、無症候性脳こうそく、脳血管狭さく、痴呆の始まりかけた人、さらに何も問題のない人の脳・脳血管のMR画像が大量に集まっています。
これらのデータはそれぞれの病気の自然経過や、加齢との関連や、血液検査などとの関連を知るのに役立つわけです。
脳ドックは日本以外の国では難しい脳研究の貴重な資料の宝庫といっていいと思います。
脳科学は米国に大きく後れていますが、たった一つリードしているのは脳・脳血管の画像と関連データです。
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