病状が安定してきたら
この病から生還された方におススメいただきました。
そしてこの病に悩んでいるであろう方に送りました。
脳卒中リハビリの必携の書です。
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上半身を起こす訓練を始めます。
これは腰から上の筋肉を使うことにもなりますし、背骨にも刺激を与えます。
また心臓や肺の機能回復にもなります。
軽い脳卒中では発病後1週間くらいから、少し重い場合なら2週間くらいたってからこれを始めることが多いのです。
角度を自由に調節できるベッドなら、初めは30度ほど起こして、あるいはバックレストやふとんを利用して30度くらいの角度になるようにして上半身をよりかからせます。
一日10分くらいから始め、起きてもめまいや血圧が下がるなどの異常がなければその回数をふやし、角度もだんだん上げて90度までもっていくようにし、起こしている時間も長くしていきます。
背を何かにもたせかけなくても座位をとらせて体のバランスがとれるようになれば、今度は立ち上がってバランスをとる練習なども始めます。
また、車椅子でときには外に出てみるのもよいことです。
このころから、専門家の指導のもとに、サンドペーパーを使ってやすりかけをしたり、針金通しや玉さし、豆を一つずつ拾う練習などの手の機能訓練(作業療法)も始まるでしょう。
歩行訓練
歩行訓練は30分もすわっていられるようになれば立つ練習を始め、次に、平行棒内の立位バランスがうまくとれるようになったら、平行棒内の歩行に移ります。
歩行練習までくると、患者さん自身もやる気が出てくることが多いのです。
平行棒内で、歩行がうまくできるようになれば、さらにだれかに介助して享えてもらいながらの歩行、杖をつきながらの杖つき歩行、杖なし歩行、階段昇降へと進みます。
もちろん、すべての患者さんがそこまでよくなるとは限りません。
また、あまり無理してやらせると患者さんが自信をなくしたり、転んでけがをしたり、骨折することもあるので注意してください。
また、マヒを起こした側の足関節の曲げ伸ばしができないときは、装具を使うことがあります。
しかしこれは装具の一例で、いろいろの種類があり、患者さんの状態によって使い分けされますので、専門家にまかせてください。
以上お話ししたことは、すべて専門家の指導のもとに行われます。
家族の人たちは、患者さんを単に激励するのはかまいませんが、治療(訓練)についてのよけいな口出しはしないほうがよいようです。
このころには、道具を使って物を作る作業をしたり(作業療法)、言語療法なども必要ならば行われます。
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