脳卒中のリハビリ
この病から生還された方におススメいただきました。
そしてこの病に悩んでいるであろう方に送りました。
脳卒中リハビリの必携の書です。
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リハビリは発病直後から
脳卒中のリハビリテーション(以下リハビリと略します)は、いつ始めたらよいかと、ときどき聞かれますが、リハビリは発病と同時に始めたほうがよいといっていいでしょう。
なぜかといえば、マヒした手足はほうっておくと、拘縮といって関節が固まってしまい、動かすと痛んで十分に関節が動かせない状態になるからです。
筋肉も萎縮して細くなり、力が弱くなります。
そればかりでなく、骨も萎縮して折れやすくなるのです。
このような状態になってしまうと、たとえあとで手足の筋力が回復しても、手足はうまく動かせません。
ですから意識のない患者さんでも、これからよくなったときのことを考えて、寝ている体位に気をつけ、手足の位置を正しく保つようにし、またときどき動かしてあげる必要があるのです。
リハビリは、一連のチームワークによって行われます。
患者さんを中心に、主治医である内科医・外科医と、チームリーダーであるリハビリ専門医のほかに、看護婦、理学療法士、作業療法士、言語士(言語治療士)、心理士、装具の専門家などがリハビリに携わります。
できれば家族もこの中に加わってほしいくらいです。
リハビリ専門医は、主治医からの医学的データをもとに、患者さんの年齢、重症度、発病からの期間、心臓や血圧の状態、肺機能やその他の全身状態を診察し、
その患者さんの、その時点における最も適したプログラムを作成して、理学療法士や言語治療士を指導しながらリハビリを行います。
また、患者さんのやる気や、発病前の社会的地位などによっても、プログラムの組み方を変えることもあります。
このようにして作ったプログラムでリハビリを進めながら、患者さんの様子を観察し、合併症などが出てきたら、それに応じて治療方針を変更したりというように、
その時点、時点において最良のリハビリを行うように努力しています。
家族は専門医の指示に従う
入院中は、主治医ばかりでなく、リハビリ専門医や看護士あるいはリハビリ療法士などが病室に来て、あるいは患者さんが理学療法室に行ってリハビリを受けるのですが、
部屋へ戻ってからもなるべく手足を動かしてくださいなどと指示される場合もあります。
そのときは家族も協力して、正しくその方法の指導を受け、指示されたとおりに行うことです。
運動療法などをこまかく図説した本なども市販されていますが、入院中は家族が勝手にやるのではなくて、
それらはあくまで正しい指導を受けたあとの参考として利用する程度にしてほしいものです。
というのは、いくら正しく図解されていても、利用する側が誤って理解したために効果が少なかったり、またかえってマイナスになることさえあるからです。
リハビリは患者さんにとってもけっして楽な治療ではありません。
ときには歯をくいしぼって受けなければならないこともありますし、気が進まないときもあるはずです。
そんなとき、家族は変な同情やいたわりの言葉をかけるのではなく、ときにはしかり、励ますことも必要なのです。
何より必要なのは、自分自身の努力
脳卒中といわれたら 家族や周囲の人々がどんなに励まし、理解を示してくれても、それだけではリハビリ効果は上がりません。
いちばん必要なのは、患者さん自身の「どうしてもよくなろう」「よくなりたい」という執念と努力です。
とかく患者さんは消極的になり、人に同情されたり、助けられたりすることになれて、甘えてしまう傾向があります。
リハビリのポイントは、くじけることなく訓練を重ねることです。
昨日までできなかったことが今日はできたという喜びは、経験した者でないとわかりません。
手足を正しい位置に保つ
先ほどもふれましたが、手足をマヒしたままはうっておくと、変な形のまま固定してしまい、手が曲がったままになったり、足はつま先がたれ下がったままの状態(尖足といいます)になったりして、
たとえ意識が戻り、全身状態がよくなっても手足が十分に動かず、不自由な形となって日常生活もうまくできなくなったりします。
そのようなことにならないように、医師や看護士が良肢位(手足の正しい位置)を保つようにしたり、体位交換をしてくれます。
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