心臓病が原因で起こる脳卒中の予防
脳腫瘍は、年間1万人以上に発症し、自覚症状もさまざまで、単なる頭痛だと放っておけば死に至ります。
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心臓や心電図上の異常で特に脳卒中と関係が深いのは、心臓弁膜症と心房細動と呼ばれる病気です。
心臓弁膜症というのは、心臓には僧帽弁、大動脈弁、肺動脈弁、三尖弁の四つの弁がありますが、それらの弁がおかされる病気です。
弁は血液が心臓から全身に送り出された直後に、からっぽになった心室や心房に血液が逆流してこないように、ちょうど一方通行のオートドアのような役目をしています。
しかし弁膜がおかされると、ドアがピタッと閉じなくなり、送り出された血液が心臓に逆流するために、心臓がよけいな仕事をしなくてほならなくなったり、血液を無理に押し出さなければならなくなったりします。
そればかりでなく、ちょうど河の細くなったり曲がりくねったところにゴミや木の葉がたまりやすいように、血液の中のゴミのようなものが弁にくっついたりして、
それが血栓となり、たまたまはがれて脳に飛んでいくと、脳塞栓症が起こります。
心房紳動というのは不整脈の原因の一つで、よくある病気です。
普通、心房は心室が収縮する直前に収縮し、血液を心室に送り込んでいます。
しかし心房細動では心房の収縮が十分でなく、心室はかってに不規則に収縮するために、不整脈が生じます。
この病気では、心臓の中に小さな血栓ができやすくなり、それがたまたま脳に飛んでいって、弁膜症と同様に一過性脳虚血発作や脳塞栓症を起こします。
心房細動の原因は、僧帽弁の病気や甲状腺機能亢進症など、心房に病的に負担がかかる場合もあるのですが、
長くつづく高血圧、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心臓病でも起こりますし、老人では動脈硬化や心房筋の老化現象が原因となることもあります。
心臓弁膜症は重篤の場合は手術しなければなりません。
また心臓弁膜症でも心房細動でも血栓ができないように、たとえできてもそれが脳やその他の全身臓器に飛んでいかないようにしなければなりません。
そのために、血液が凝固しにくくなる薬(ワーファリンなどの抗凝血薬)がその予防に使われて、効果を示しています。
特に高齢者や、一度でも脳卒中を起こしたことがあるかた、糖尿病や高血圧があるかたはぜひ、心臓ばかりでなく脳の専門家にも相談して治療方針を決めてもらい、定期的にチェックしてもらいながら、抗凝血薬を飲む必要があります。
心房細動はいつもある人と、起こったり治ったりする人がありますが、どうもこれが急に起こったり、急に止まったりするときに、血のかたまり(血栓)が飛ぶ可能性が高いようです。
心房細動のある人でも、むやみに心配することはありません。
かかりつけの医師とよく相談して、心臓の治療ばかりでなく、それから起こる塞栓症の予防も考えてもらうべきでしょう。
あるいはその発生に誘因があれば、それを極力避けることです。
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