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脳腫瘍は年間二万人
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脳卒中の家族歴
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高血圧をどう防ぐか
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長寿にはやっぱり魚
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脳卒中と、たばこ・酒の関係
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脳出血は高血圧管理で
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脳卒中の予防はまず血圧から
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二次予防と一次予防
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低血圧なら大丈夫?
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循環器病、日米を比較してみると
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脳血管手術の名医(専門医)がいる専門病院一覧
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脳卒中の外科的治療
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脳出血の再発予防と後遺症
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脳梗塞の手術について
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再発予防に対する治療
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血圧のコントロール
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急性期の薬物療法
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失語症の言語療法
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病状が安定してきたら
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脳卒中のリハビリ
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合併症に対する治療
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慢性期に入ってからの薬物療法
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脳卒中超急性期の専門療法
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くも膜下出血の後遺症と治療
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脳出血の治療
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一過性脳出血発作(TIA)の治療
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再発予防と後遺症
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脳卒中・脳梗塞発症後の経過と治療
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脳卒中は予防できる
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心臓病が原因で起こる脳卒中の予防
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高血圧予備軍が気をつけること
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脳腫瘍は年間二万人
脳腫瘍は、年間1万人以上に発症し、自覚症状もさまざまで、単なる頭痛だと放っておけば死に至ります。
新たな治療を切り拓く清水庸夫先生と、世界が注目する最先端の「サイバーナイフ治療」を紹介します。
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脳腫瘍は脳卒中には及ばないが、それでも年間二万人の患者さんがあります。
脳腫瘍には悪性腫瘍(がん)と良性腫瘍があり、ほぼ半々の割合です。
良性腫瘍は手術などでほとんど治ります。
悪性の場合は手術と放射線治療が中心ですが、早期発見ほど手術で摘出する範囲が小さくなりますから、助かる確率は高まり、後遺症も少なくできます。
脳ドックで検査すれば、何の症状もない早期に診断がつきます。
脳腫瘍の症状は、頭痛や吐き気、視力低下や物が二重に見える、視野が狭くなる、言葉がおかしい、手足のまひ、てんかん症状などです。
脳腫瘍の三五%を占めるのが、悪性の神経膠腫(グリオーマ)です。
脳の細胞には、神経細胞と、それを支持しているグリア細胞があります。
神経膠腫はこのグリア細胞のがんで、大半は大脳にできます。
神経膠睦にもさらに種類があり、一番多いのは、星の形をした星細胞腫(アストロサイトーマ)です。
脳の中に根を張るために手術だけでは取り切れないことが多いのです。
続いて多いのは、次のような良性腫瘍です。
下垂体腫瘍は目の奥、脳の下にぶらさがっている大豆大のホルモン器官・脳下垂体にできる腫瘍です。
二〇%ぐらいです。
近くの視神経を圧迫して、視野を狭めます。
下垂体腫瘍により、様々なホルモン異常が起きます。
成長ホルモン過剰による巨人症や末端肥大症、高プロラクチン血症による無月経や不妊症、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)過剰によるクッシング症候群などです。
クッシング症候群は顔や体に異常な脂肪沈着があり、無気力や筋力低下など特異な症状を起こす病気です。
髄膜腫は下垂体腫瘍よりやや少なく、二五%ぐらいを占めます。
脳を包んでいる主としてくも膜、一部は硬膜から出る腫瘍です。
髄膜はくも膜と硬膜の総称で、子供の病気としてよく聞かれる、細菌やウイルスによる髄膜炎というのは、実際はくも膜の下の炎症のことです。
神経鞠腫は神経を包んでいるサヤから出る腫瘍です。
脳腫瘍の十%ほどです。
多くの神経に出ますが、大半を占めるのが聴神経腫瘍です。
聴神経腫瘍を100とすると、三叉神経腫瘍20、迷走神経腫瘍10の率です。
脳腫瘍の主なサイン
(1)慢性の頭痛や頭か重い。(2)日の奥の痛み。(3)吐き気、めまい、耳鳴り。(4)てんかん発作。(5)目か見えにくくなる。(6)視力低下。(7)視野か狭まる。(8)物が二重に見える。(9)片耳が聞こえない。(10)歩くとふらつく。(11)手足のまひ、筋力低下。(12)もの忘れしやすい。(13)ぼけてくる。(14)記憶力低下。(15)小人症、巨人症。(16)月経異常、不妊症。(17)インポテンス。(18)肥満。(19)尿か多量に出る。
カテゴリー:脳卒中の予防・治療
脳卒中の家族歴
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新さっぽろ脳神経外科病院の脳ドックをうけた人は十年間で1000人を超えました。
ちょうど1000人の段階の集計があります。
50代が397人で一番多く、60代262人、70代以上が53人。
うち、動脈りゅうがあったのは60人(6%)、無症候性脳こうそく109人、脳こうそくにつながる脳血管狭さくが65人、同じく頚動脈狭さく27人などでした。
60人から見つかった65個の動脈りゅうのうち5ミリ以上が32個で最大は直径2センチもありました。
高血圧や高脂血症などの因子ごとの率を調べたところ、家族にくも膜下出血を起こした人がいた99人中12人(12.1%)が一番多く、次が高血圧症(7.7%)、喫煙者(6.8%)でした。
60人のうち41人は手術をした方がよい、とされ、39人が手術を受けました。
一人は手術で後遺症が残りましたが、亡くなった人はいませんでした。
一方、無症候性脳こうそくでは、糖尿病(26.9%)、高血圧(19.6%)、高脂血症(14.4%)、喫煙(14.1%)、家族に脳卒中を起こした人がいる(12.8%)の順でした。
脳ドックは家族がくも膜下出血を起こした人、高血圧などの人を対象にすれば効率が高くなることがわかります。
それでも脳ドックは有益か
脳ドックでの本来の目的は、くも膜下出血での死亡を減らすことでした。
検査や手術がきちんと行われれば、脳動脈りゅうの破裂を未然に防ぐことができます。
また、脳こうそくの危険性も、脳血管や頚部動脈の狭さくのチェックでかなりはっきりします。
予防治療や生活習慣の改善で、発作を減らせる可能性があります。
それ以上に有用だと思うのは、脳動脈りゅうや動脈の狭さくがない、とわかった人たちです。
脳卒中は三太死因の一つで、その大部分の危険性が低いとなれば、がんや心臓病に目を向けることができます。
脳ドックは世界でもほとんど日本だけの施設です。
高額医療機器の乱用の結果として、日本には世界の3分の1ものMR装置が集まっています。
脳ドックはその有効利用にもなり、病院の経営を助けています。
たとえば、米国ではRの撮影に普通で1500ドル、専門の放射線科医の読影料が300ドル、計1800ドルかかります。
20万円ほどで、日本の最高級脳ドックに匹敵する価格です。
脳卒中は日本ほど多くないこともあり、心配もしていません。
日本では脳ドックも安いため、多くの人が受けています。
その結果、小さな脳動脈りゅうがたくさん見つかっています。
先程の計算では、脳動脈りゅうの破裂率を年に2%と仮定していましたし、医師が患者に説明する時は、年1%とすることが多いようです。
ところが、実は、本当のところはよくわかってはいません。
1998年12月に米国の著名な雑誌に、米国とカナダとヨーロッパの約2600人の脳動脈りゅうを観察した論文が発表されました。
それによると、初めて見つかった直径10ミリ未満の脳動脈りゅうの破裂率は1年に0.05%で、くも膜下出血を起こした人の二つ目の脳動脈りゅうは0.5%だったというのです。
これはあまりにも低すぎると、疑問祝されていますし、民族で遺伝的な違い、食事などの違いから差がある可能性もあります。
脳ドックで見つかっても、手術を受けない人も出ます。
たくさんの小さな脳動脈りゅうを何年も観察して行けば、どのくらいになると破れる危険が増すのか、血圧や他の検査との関連もわかってきます。
脳ドックには脳動脈りゅうだけでなく、無症候性脳こうそく、脳血管狭さく、痴呆の始まりかけた人、さらに何も問題のない人の脳・脳血管のMR画像が大量に集まっています。
これらのデータはそれぞれの病気の自然経過や、加齢との関連や、血液検査などとの関連を知るのに役立つわけです。
脳ドックは日本以外の国では難しい脳研究の貴重な資料の宝庫といっていいと思います。
脳科学は米国に大きく後れていますが、たった一つリードしているのは脳・脳血管の画像と関連データです。
カテゴリー:脳卒中の予防・治療
高血圧をどう防ぐか
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非常に血圧が高くてすぐにも危険な場合はともかく、通常ではまず食生活と運動で血圧をコントロールするのが一番安全です。
高血圧になる最大要因は食塩の取りすぎです。
食塩の感受性には遺伝的な差もあり、高血圧=食塩とは断定できません。
しかし、全体的には食塩を減らすことが第一です。
主食であるご飯は塩味とよくあうこともあって、日本人は平均一日12グラムの食塩を食べています。
昔に比べると減ってきてはいますが、できれば十グラム以下がよいでしょう。
地方によってはまだ20グラムを超すようなところもあります。
普通の食生活ですと、塩、しょうゆ、みそなどの調味料から入る食塩が6割、漬物から1割というところです。
しょうゆはほとんどの日本食に使われますから、減らそうと思っても案外減らないものです。
細かな注意はなかなか守れません。
最低、次のようなことに気をつけましょう。
- (1)食卓塩をわざわざ振ることはやめ、薄味に慣れるようにします。
- (2)しょうゆを減らすため、酢やだし汁、レモン汁などを活用します。
- (3)ラーメンやうどん、そばなどの汁はなるべく残します。
- (4)漬物も食べすぎないように気をつけます。
- (5)お菓子や加工食品には食塩の非常に多いものがあります。要注意です。
- (6)食塩成分であるナトリウムとバランスを保つのはカリウムです。カリウムの多い野菜をたくさん食べると、その分、血圧を高めません。
- (7)自動血圧計などを常用し、自分の血圧をよく知っておきます。
- (8)強いストレスや過労も血圧を高めます。気分転換や運動をし、ストレス過剰や過労にならないように気をつけましょう。
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長寿にはやっぱり魚
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脳卒中や心臓病などの循環器病を防いで健康で長生きすることは、どこの国民も望んでいます。
1985年、宗報聖島根医科大学教授(現在は京都大学名誉教授)を中心に、世界21ヶ国の研究者が参加する大がかりな国際研究が世界保健機関(WHO)の手で始まりました。
24時間の尿を調べ、血圧などと食事の関係を追究しました。
高血圧にはナトリウム(食塩)や肥満が大きく関係していることは確実です。
そのほかはっきりしてきたのは、魚などに含まれるアミノ酸のタウリン、海草に多いマグネシウムが、血圧を下げたりする作用を持っていることです。
タウリンはコレステロールの害も打ち消します。
海の貝類、イカ、タコ、カニ類、赤身魚はコレステロールに比べてタウリンが多いのです。
また、米国などではマグネシウム不足が心臓病の原因といわれているほどです。
海草、豆類、野菜類に多い元素です。
タウリンもマグネシウムも肉類中心の欧米風の食卓だと不足します。
伝統的な日本食には多く、食塩という悪玉はあっても日本人が長寿を保てるのは、これらの働きであると家森教授は92年10月に、国際研究結果を発表しました。
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脳卒中と、たばこ・酒の関係
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脳卒中とたばこの関係ははっきり証明されていません。
米国のボストン近郊の小都市フラミンガムでの大規模な長期疫学調査で、たばこを吸う男性の脳こうそくは三倍とのデータがありますが、それを否定するような別の調査もあります。
たばこは肺がん、喉頭がん、食道がん、肝臓がんなどほとんどのがんを増やしますが、脳腫瘍についてのはっきりした統計はありません。
しかし、心筋こうそくなどの危険因子でもあり、血管によい影響を与えていないことは確かです。
九州大学チームが取り組んでいる福岡県久山町での疫学研究では、毎日、清酒三合程度を飲み続ける人には脳出血、脳こうそくとも多いとのデータが出ています。
糖尿病や肥満
糖尿病は全身の血管の動脈硬化を促進します。
目の血管がやられると糖尿病性網膜症になります。
この病気は成人の失明の最大原因です。
腎臓や神経もやられます。
それ以上に糖尿病患者にとって生命の危険が高いのは心筋こうそくです。
また、脳の比較的太い血管に動脈硬化が起こり、脳こうそくの率は、普通の二、三倍ぐらい高くなるといわれています。
肥満も血圧を高くする一因です。
また、糖尿病にもつながります。
カテゴリー:脳卒中の予防・治療
脳出血は高血圧管理で
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レビューを見る脳出血、俗にいう脳溢血はほとんどが高血圧の人に起こります。
発作は日中の活動中やトイレ内などで突然起き、多くは重症です。
出血の場所と大きさによりますが、半身まひや頭痛が始まり、気分が悪くなって、意識がもうろうとなります。
一番多く、60%かそれ以上を占めるのは、脳の中心部にある大脳基底核の被かく殻です。
続いて20%ほどはやはり大脳基底核の一部である硯床に起きます。
さらに、小脳や、橋など脳幹部の順です。
破れるのは直径0.1ミリから0.3ミリぐらいの非常に細い血管です。
くも膜下出血につながる動脈りゅうができる血管の十分の一の細さです。
これらの細い血管の内壁が薄くなり、小さな小さなコブ(小動脈りゅう)ができ、その部分が破れるために脳出血が起こります。
とくに、脳幹部の橋や、大脳基底核の視床への出血は命取りになります。
出血の(1)場所(2)大きさ(3)症状で適切な治療法が選ばれます。
大脳で4センチ、小脳なら3センチ以上の出血があれば、救命の為に血腫を取る手術をします。
しかし、まひが治るわけではないので、意識がある中程度のまひなら手術は必要なく、とくに高齢者の手術は勧められません。
十人中八、九人は内科治療が適切でしょう。
現在の技術では、脳出血を事前に見つけることはできません。
動脈硬化などを予防して血管が弱くなるのを防ぐのと、食塩を減らすなどの血圧の管理で、発作を先に延ばすのがせいぜいです。
動脈硬化に関しては、栄養のバランスを保ち、肉は少なく、青魚や野菜を多く食べるといった注意をします。
カテゴリー:脳卒中の予防・治療
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レビューを見るがん、心臓病、脳卒中は三大成人病と呼ばれます。
高血圧症、糖尿病なども密接にからんでいます。
成人病の危険因子は、多かれ少なかれ重なり合っています。
脳卒中だけを防いでも、がんや心臓病で倒れてしまうのでは、その意義も半減します。
脳卒中と心臓病などの血管の病気を合わせて、循環器病と総称します。
循環器病の啓もうに力を入れている日本心臓財団「心臓病予防制圧対策研究委員会」(総括委員長は大谷藤郎・藤楓協会理事長)は1990年11月、「心臓病予防制圧への提言」を発表しました。
それによると、三大成人病の総患者数の推計では(1)心臓病約240万人、(2)脳卒中約160万人、(3)がん約60万人、となっています。
400万人もの国民がかかっている循環器病の危険要因として、提言が指摘しているのは、高血庄、高コレステロール、たばこ、糖尿病、肥満です。
とりわけ、脳卒中に大きく影響するのは高血圧です。
脳出血は脳の奥の細い動脈が破れるものですが、血圧が高いと血管壁への圧力が高く、破れやすいのは考えただけでも分かります。
実際、患者さんの大半は高血圧と診断されています。
予防で最も確実なのは、血圧を下げることです。
脳こうそくも高血圧と関係深い、というのが最近の研究成果です。
高血圧にさらされ、疲れた血管に脳こうそくが起きやすいことが分かってきました。
血管に傷ができると、血液中の血小板が集まり、血栓ができやすいのです。
くも膜下出血の原因になる血管のコブは、血圧の力でふくれるものです。
血管壁の状態など他の条件が同じなら、血圧が高い方ができやすい理屈です。
ただし、現実には、血圧が正常な人にも、くも膜下出血は起きています。
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二次予防と一次予防
脳腫瘍は、年間1万人以上に発症し、自覚症状もさまざまで、単なる頭痛だと放っておけば死に至ります。
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がんではよく「一次予防」「二次予防」といわれます。
検診で早期発見し、死を予防するのが「二次予防」です。
これに対し、禁煙とか食事に気をつけるなど、がんそのものが体内にできないようにする本当の予防が「一次予防」というわけです。
最近は、二次予防にも限界が見え始め、一次予防の重要性が浸透してきています。
その意味では、脳ドックも二次予防でしかありません。
しかし、がんと比較すると、脳の病気の方が、二次予防の重要度はずっと高いのです。
生活習慣によって起こる率が高いがんに対し、脳動静脈奇形、脳腫瘍などは生まれつきの要素がかなりありますから。
脳動脈りゅうは血圧にも関係しますが、だれにもできるということもありません。
仮に後天的な要素があるにせよ、現在の医学知識ではそれをはっきりと示すことができません。
また、脳ドックは何回も述べたように、がん検診よりは高い発見率です。
しかも、がんのように何回も検診しなくても、一度異常のないことを確かめるだけでかなり的確に判断できる要素も大きいのです。
しかし、異常がある脳を完壁に元に戻すことは困難です。
医療制度は万全ではなく、救急医療の質も問題があります。
専門医や専門看護婦などの医療スタッフも不足しており、リハビリテーション体制も不十分です。
たとえ、これらが整ったとしても、手遅れや判断ミスもゼロにはできません。
そういう意味では一次予防は非常に重要です。
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低血圧なら大丈夫?
私も含め、家族が全員高血圧なので、定期購入しています。
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レビューを見る高血圧の人に比べると、血圧の低い人は一般に長生きします。
しかし、ものは何でも程度によります。
最大血圧が100を下回るようですと、問題がないとはいえません。
立ち上がった時に、立ちくらみ、めまい、脳貧血、失神などが起こります。
脳血流が少な目状態が常に続くことは、脳循環がよくないわけですから、年齢が進むにつれて、他の因子と影響しあって、ぼけ症状が早くきそうです。
血圧が低いお年寄りといっても、普通は110から120が多く、この場合は心配ありません。
80から90くらいだと要注意です。
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循環器病、日米を比較してみると
脳腫瘍は、年間1万人以上に発症し、自覚症状もさまざまで、単なる頭痛だと放っておけば死に至ります。
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心臓病の国・米国と比べると、日本は依然として脳卒中の国です。
近年の研究では、日米の差は食事の内容による差と考えられます。
日本は平均して食塩の取りすぎで、たんばく質が少ないのです。
また、脂肪も米国よりは少なくなっています。
逆に米国は、高たんぱく、高動物脂肪の肉食中心です。
同じ高血圧が背景にあっても、たんぱく質や脂肪の取り方の差で、主たる影響臓器が脳と心臓に分かれるようです。
たんぱく質や脂肪が少ないと血管が栄養不足気味で、高血圧が直接、細い脳の血管を傷めて、脳こうそくや脳出血を招きます。
しかし、たんぱく質が多いと、食塩の害が少なくなり、血圧が下がります。
また、大豆たんぱくなど、たんばく質によっては脳卒中そのものを減らす効果があります。
また、脂肪にも血圧を下げる効果があるようです。
しかし、脂肪、とくにコレステロールが多いと血管に沈着して動脈硬化が進み、心臓の血管はつまりやすくなっていきます。
脳卒中とコレステロール
高コレステロールは脳卒中への影響は大きくありません。
むしろ、日本人にかつて非常に多かった細い脳血管が破れる脳出血、細い血管に血栓がつまるタイプの脳こうそくは、逆にコレステロールが低いことが原因の一つと考えられています。
コレステロールは細胞膜などの成分としても必要です。
コレステロールには、善玉(HDLコレステロール)と悪玉(LDLコレステロール)があると、最近よくいわれるようになりました。
両方の和が血清総コレステロール値ですから、同じ数字でも内容は違うことがあります。
ただし、悪いコレステロールが多くなりますと、太い脳血管に沈着し、動脈硬化を起こします。
したがって、心筋こうそく、欧米人に多いタイプの太い脳血管のこうそくの原因になります。
総コレステロール値が250、300といった数字にならないように日頃から注意しなければなりません。
悪いコレステロールは肉や卵、バターなどを多く取ると増えます。
一方、植物脂肪や魚類を食べると善いコレステロールが増えて、悪いコレステロールを減らします。
野菜や海草に豊富な食物繊維類も同様です。
コレステロール
脂肪の一種でホルモンなどの原料になる。肝臓でも作られる。血液中ではたんぱく質とくっついてリボたんぱくの形を取るが、小粒で比重の大きいリボたんぱく(善玉)がHDL、大粒の低比重リボたんぱく(悪玉)がLDL。
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脳血管手術の名医(専門医)がいる専門病院一覧
防げる脳卒中、早期発見するには。賢い病院選び。全国500件リスト付き。
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脳の異常が見つかったらどの病院へ?
脳神経外科でも、悪性脳腫瘍専門とか、交通外傷が得意とか、先天異常とか、てんかんとか、細かな専門がいろいろあり、病院によって力の入れ方が違います。
従って、全ての病院や医師が同じように治療できるわけではありません。
すでに症状があり、緊急手術の際は多少の後遺症が残っても我慢できますが、脳ドックで全く症状のない早期に見つかった小さな病変のために、後遺症が残ったら大変です。
そうした観点で、主に脳動脈りゅうなどの脳血管手術、脳腫瘍の顕微鏡手術が得意な代表的な病院で治療を受ける必要があります。。
また、頭痛や視力・視野の変化など早期の異常があれば、脳ドックでなく、最初からこれらの専門病院を受診すべきです。
しかし、病院や医師の努力、態勢の変化などで、医療レベルは固定的なものではありません。
また、優秀な医師も各地で育っています。
それぞれの地域の神経内科医などに相談されるとよいでしょう。
脳血管手術、脳腫瘍の顕微鏡手術が得意な代表的な専門病院
新さっぽろ脳神経外科病院、北海道大学医学部付属病院、中村記念病院、総合病院旭川赤十字病院、釧路脳神経外科病院、岩手医科大学附属病院、広南病院、秋田県立脳血管研究センター、秋田大学医学部付属病院、福島県立医科大学附属病院、脳神経疾患研究所付属南東北病院、国立水戸病院、独協医科大学付属病院、関東脳神経外科病院、亀田総合病院、帝京大学医学部附属病院、日本大学医学部附属病院、森山病院、東京女子医科大学附属脳神経センター、慶応大学医学部附属病院、東京大学医学部附属病院、杏林大学医学部付属病院、国立横浜病院、新潟大学医学部附属病院(脳研究所)、新潟労災病院、富山医科薬科大学医学部附属病院、金沢医科大学附属病院、山梨医科大学附属病院、信州大学医学部附属病院、藤田学園保健衛生大学医学部附属病院、愛知医科大学附属病院、京都大学医学部附属病院、国立循環器病センター、大阪大学医学部附属病院、近畿大学医学部附属病院、大阪医科大学附属病院、兵庫医科大学附属病院、奈良県立医科大学附属病院、岡山大学医学部附属病院、中国労災病院、脳神経センター大田記念病院、徳島大学医学部附属病院、国立病院九州医療センター、九州大学医学部附属病院(脳神経病研究施設)、総合病院聖マリア病院、長崎森の木脳神経外科医院、熊本大学医学部附属病院、厚地脳神経外科病院、愛媛大学医学部附属病院、久留米大学医学部附属病院、琉球大学医学部附属病院、
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脳卒中の外科的治療
脳腫瘍は、年間1万人以上に発症し、自覚症状もさまざまで、単なる頭痛だと放っておけば死に至ります。
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脳卒中の中で手術が積極的に行われるのは、動脈癌の破裂が原因のくも膜下出血、
あるいは硬膜下血腫といって硬膜とくも膜の間に血腫ができる場合です。
脳出血の場合は、必ずしも手術が必要とは限りません。被殻出血や小脳出血あるいは皮質下出血の一部に手術が行われます。
一時期、脳出血は手術が絶対に必要とか、手術をすれば治るなどという誤った考えが日本に広がったことがあります。
脳梗塞も手術をすることがあります。
今ではむしろ脳出血に対してよりも、脳梗塞に対する手術が注目を浴びています。
しかしこの手術も、多くの場合は今ある症状を完全によくするために行われるのではなく、病変周囲の血流をよくしたり、血管の通りをよくして症状を多少よくしたり、再発を防ぐために行われます。
巌密には手術ではありませんが、最近血栓溶解の薬を、詰まっている血栓の近くまでカテーテルを深く入れて、一部の血栓をこわしながら薬を入れる方法や、こわさないまでも詰まった血管のすぐ近くに注入して、薬の量を減らすとともに効果を高める技術も進歩してきました。
血管内手術と呼んでいる人もいるようですが、今後このような手技はどんどん発達してくるでしょう。
どの方法をとるにしても、疑問や心配があったら納得いくまで医師によく尋ねることです。
たとえば手術をすると症状がどの程度よくなる見込みか、
手術をしないとさらにどんなことが起こりうるか、
内科的薬物療法のみの場合と何が異なるか、
手術の危険度はどのくらいかなど遠慮なく聞いて、納得できたらその治療を受けてください。
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脳出血の再発予防と後遺症
脳腫瘍は、年間1万人以上に発症し、自覚症状もさまざまで、単なる頭痛だと放っておけば死に至ります。
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脳出血の再発の予防は、一にも二にも血圧のコントロールです。
日常生活に注意し、特に塩分控えめの食生活をして、月に一度は血圧のチェックを受けに病院を受診しましょう。
発作後1ヶ月以上も完全なマヒや昏睡、その他の症状がつづいていれば、それらは程度の差はあれ後遺症として残ると覚悟したほうがいいようです。
ただし言語障害、特に失語症は、脳出血の場合でも、ときには6ヶ月くらいまでの間は、回復することがありますから、根気よく治療をつづけてください。
リハビリテーション、運動など、その他の注意は、脳梗塞の場合と同様です。
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脳梗塞の手術について
脳梗塞は、突然襲ってくる脳卒中の原因の7割以上を占め、年間50万人以上がかかっていると言われています。
徹底的な検査で予防・早期発見し高い評価を受けている、内山真一郎先生の脳ドックを紹介します。
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脳梗塞で手術をするのはごく限られた場合だけといってよいでしょう。
しかし、どんな手術が行われるかを簡単に説明します。
血管が詰まって血液が流れなくなり、組織に障害が起こると、せいぜい1時間以内に血流が回復しない限り、病変の中心部は壊死という状態になって、その後どのようなことをしてもその部分は回復しません。
ですから手術は理論的には、病変周囲の血液が足りなくて、虚血状態になっている部分の血流をよくし、
同じような、あるいはもっと大きな新しい病変が起きないように新しいバイパスを作ってやるか、
それとも細くなって閉塞しそうになっている血管の通りをよくするために行われます。
浅側頭動脈と中大脳動脈の接合術というのは、交通渋滞対策に似ています。
もし内頚動脈あるいは中大脳動脈の根元の部分が詰まったとします。
そうすると、詰まった部分より先の動脈には血流障害が起きます。
その不足した血液を、外頚動脈の枝から補ってこようという試みです。
手術は比較的容易に行うことができますが、せっかく手術してもまた詰まったりすることもあります。
この手術は、欧米では今はほとんど行われていません。
頸動脈内膜除去術といわれる手術もあります。
これは内頚動脈や松頚動脈に50〜60%以上の狭窄(血管が動脈硬化などで細くなっていること)があったり、血管の壁に潰瘍ができてギザギザになり、血栓などが付着したり、付着しやすくなっているときや、
脳塞栓の原因が内頚動脈にあり、薬物療法でも効果が見られないときなどに行われます。
カテゴリー:脳卒中の予防・治療
再発予防に対する治療
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脳梗塞は年間に一割弱のかたが再発すると考えられています。
この予防に、特に脳血栓の場合にはアスピリンやチクロピジンなどの抗血小板薬が使われます。
この治療法が効果があることは、世界各国の1万人以上の人々を対象にした研究ではっきりしました。
しかし、これらの薬を飲んでいれば再発が起こらないわけではありません。
統計では100人で3〜4人だけが、この薬を飲んでいたためにほんとうに再発が起こらなかったと言えるだけであるとされています。
したがって強い副作用がある場合などは、主治医とよく相談する必要があります。
一方、心房細動などがあって心原性脳塞栓を起こしたときの再発予防には抗血小板薬ではなく、抗凝固薬のワーファリンが有効との結果が出ています。
この薬は、他の薬もそうですが、特に毎日きちんと、そして過剰にならないように服用しないと出血を起こす恐れがあります。
主治医の先生と十分連絡をとりながら薬をつづけてください。
脳出血の再発は梗塞ほど多くはありません。
高血圧の治療が最もたいせつです。
カテゴリー:脳卒中の予防・治療
血圧のコントロール
私も含め、家族が全員高血圧なので、定期購入しています。
私の血圧も上が170から120くらいに下がり、母は、病院から購入していた血圧を下げる薬を半年後にやめました。
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レビューを見る高血圧は、脳卒中や脳梗塞の最も大きな危険因子で、血圧が高いというだけで脳卒中発生の原因になるばかりでなく、加齢とともに進行していく動脈硬化をさらに促進させる因子としても働いているのですから、
脳卒中の予防は、まず高血圧対策からといってもよいでしょう。
高血圧は、適切な食事療法(特に塩分の制限)と薬物療法で、コントロールできるところまで、現在の医学は進んでいます。
脳卒中を予防するために打つべき具体策の第一といえば、
35歳以上になったら、血圧をできれば定期的に年に数回はチェックして、高血圧が見つかればすぐに血圧を徹底的にコントロールすることから始めるべきでしょう。
30〜50代の、比較的若い人で高血圧、特に最低血圧の高い人は、すぐに医師の指導の下に食事療法から始めてください。
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急性期の薬物療法
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発作後3〜7日たつと、脳卒中そのものの症状は多少落ち着いてきます。
意識障害がまだつづいていれば、栄養、水などの補給も考えなければなりませんし、感染の予防、排泄などにも特に気を配らねばなりません。
胃腸管から出血を起こすことがあるのもこの時期です。
脳浮腫に対する治療は通常つづけられますし、血圧のコントロールも必要です。
医師は患者さんの状態を観察しながら、以上のようなことに注意し、治療をするわけです。
意識状態がよくなれば、積極的に口から食事をとるようにしますし、リハビリテーションも早くから始めたほうがよいでしょう。
意識障害があったり、手足のマヒがあったりして、自分から体を自由に動かすことができないと、樽瘡(床ずれ)ができやすくなります。
頻回に体位をかえたり、あるいはエアーマットと呼ばれる特殊なマットを使って予防するようにしましょう。
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失語症の言語療法
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失語症になると、話し言葉だけでなく、書く、聞く、読むなどの理解力や計算能力にも障害が生じます。
一口に失語といってもいろいろな種類の障害があるので、それぞれによってどんな訓練から始めていくかが違ってきます。
たとえば、話す、聞いて理解する、書く、読むなどの中で障害の軽い部分を兄いだし、そこから強化訓練を始めていき、それをだんだん広げていきます。
訓練には絵カード、文字カード、テープレコーダー、ビデオなど、いろいろな教材が使われます。
言語訓練の開始は、病気が急性期を過ぎて精神状態が安定してからでよく、運動訓練のように特に病初期から急いで開始する必要はありません。
もちろん状態が許せば、なるべく早いうちから始めるほうがよいと思いますが、それは医師が指示してくれるはずです。
言語療法は、入院して特に個室にいる場合などはなかなかしゃべるチャンスがないので、家族の協力がどうしても必要です。
できれば言語療法を受けるときには家族も同席して病人といっしょに勉強し、病室に戻ってからも繰り返し練習すると、効果も上がるでしょう。
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病状が安定してきたら
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上半身を起こす訓練を始めます。
これは腰から上の筋肉を使うことにもなりますし、背骨にも刺激を与えます。
また心臓や肺の機能回復にもなります。
軽い脳卒中では発病後1週間くらいから、少し重い場合なら2週間くらいたってからこれを始めることが多いのです。
角度を自由に調節できるベッドなら、初めは30度ほど起こして、あるいはバックレストやふとんを利用して30度くらいの角度になるようにして上半身をよりかからせます。
一日10分くらいから始め、起きてもめまいや血圧が下がるなどの異常がなければその回数をふやし、角度もだんだん上げて90度までもっていくようにし、起こしている時間も長くしていきます。
背を何かにもたせかけなくても座位をとらせて体のバランスがとれるようになれば、今度は立ち上がってバランスをとる練習なども始めます。
また、車椅子でときには外に出てみるのもよいことです。
このころから、専門家の指導のもとに、サンドペーパーを使ってやすりかけをしたり、針金通しや玉さし、豆を一つずつ拾う練習などの手の機能訓練(作業療法)も始まるでしょう。
歩行訓練
歩行訓練は30分もすわっていられるようになれば立つ練習を始め、次に、平行棒内の立位バランスがうまくとれるようになったら、平行棒内の歩行に移ります。
歩行練習までくると、患者さん自身もやる気が出てくることが多いのです。
平行棒内で、歩行がうまくできるようになれば、さらにだれかに介助して享えてもらいながらの歩行、杖をつきながらの杖つき歩行、杖なし歩行、階段昇降へと進みます。
もちろん、すべての患者さんがそこまでよくなるとは限りません。
また、あまり無理してやらせると患者さんが自信をなくしたり、転んでけがをしたり、骨折することもあるので注意してください。
また、マヒを起こした側の足関節の曲げ伸ばしができないときは、装具を使うことがあります。
しかしこれは装具の一例で、いろいろの種類があり、患者さんの状態によって使い分けされますので、専門家にまかせてください。
以上お話ししたことは、すべて専門家の指導のもとに行われます。
家族の人たちは、患者さんを単に激励するのはかまいませんが、治療(訓練)についてのよけいな口出しはしないほうがよいようです。
このころには、道具を使って物を作る作業をしたり(作業療法)、言語療法なども必要ならば行われます。
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脳卒中のリハビリ
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リハビリは発病直後から
脳卒中のリハビリテーション(以下リハビリと略します)は、いつ始めたらよいかと、ときどき聞かれますが、リハビリは発病と同時に始めたほうがよいといっていいでしょう。
なぜかといえば、マヒした手足はほうっておくと、拘縮といって関節が固まってしまい、動かすと痛んで十分に関節が動かせない状態になるからです。
筋肉も萎縮して細くなり、力が弱くなります。
そればかりでなく、骨も萎縮して折れやすくなるのです。
このような状態になってしまうと、たとえあとで手足の筋力が回復しても、手足はうまく動かせません。
ですから意識のない患者さんでも、これからよくなったときのことを考えて、寝ている体位に気をつけ、手足の位置を正しく保つようにし、またときどき動かしてあげる必要があるのです。
リハビリは、一連のチームワークによって行われます。
患者さんを中心に、主治医である内科医・外科医と、チームリーダーであるリハビリ専門医のほかに、看護婦、理学療法士、作業療法士、言語士(言語治療士)、心理士、装具の専門家などがリハビリに携わります。
できれば家族もこの中に加わってほしいくらいです。
リハビリ専門医は、主治医からの医学的データをもとに、患者さんの年齢、重症度、発病からの期間、心臓や血圧の状態、肺機能やその他の全身状態を診察し、
その患者さんの、その時点における最も適したプログラムを作成して、理学療法士や言語治療士を指導しながらリハビリを行います。
また、患者さんのやる気や、発病前の社会的地位などによっても、プログラムの組み方を変えることもあります。
このようにして作ったプログラムでリハビリを進めながら、患者さんの様子を観察し、合併症などが出てきたら、それに応じて治療方針を変更したりというように、
その時点、時点において最良のリハビリを行うように努力しています。
家族は専門医の指示に従う
入院中は、主治医ばかりでなく、リハビリ専門医や看護士あるいはリハビリ療法士などが病室に来て、あるいは患者さんが理学療法室に行ってリハビリを受けるのですが、
部屋へ戻ってからもなるべく手足を動かしてくださいなどと指示される場合もあります。
そのときは家族も協力して、正しくその方法の指導を受け、指示されたとおりに行うことです。
運動療法などをこまかく図説した本なども市販されていますが、入院中は家族が勝手にやるのではなくて、
それらはあくまで正しい指導を受けたあとの参考として利用する程度にしてほしいものです。
というのは、いくら正しく図解されていても、利用する側が誤って理解したために効果が少なかったり、またかえってマイナスになることさえあるからです。
リハビリは患者さんにとってもけっして楽な治療ではありません。
ときには歯をくいしぼって受けなければならないこともありますし、気が進まないときもあるはずです。
そんなとき、家族は変な同情やいたわりの言葉をかけるのではなく、ときにはしかり、励ますことも必要なのです。
何より必要なのは、自分自身の努力
脳卒中といわれたら 家族や周囲の人々がどんなに励まし、理解を示してくれても、それだけではリハビリ効果は上がりません。
いちばん必要なのは、患者さん自身の「どうしてもよくなろう」「よくなりたい」という執念と努力です。
とかく患者さんは消極的になり、人に同情されたり、助けられたりすることになれて、甘えてしまう傾向があります。
リハビリのポイントは、くじけることなく訓練を重ねることです。
昨日までできなかったことが今日はできたという喜びは、経験した者でないとわかりません。
手足を正しい位置に保つ
先ほどもふれましたが、手足をマヒしたままはうっておくと、変な形のまま固定してしまい、手が曲がったままになったり、足はつま先がたれ下がったままの状態(尖足といいます)になったりして、
たとえ意識が戻り、全身状態がよくなっても手足が十分に動かず、不自由な形となって日常生活もうまくできなくなったりします。
そのようなことにならないように、医師や看護士が良肢位(手足の正しい位置)を保つようにしたり、体位交換をしてくれます。
カテゴリー:脳卒中の予防・治療
合併症に対する治療
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脳卒中の急性期を過ぎ、死亡する危険がなくなっても、次に心配しなければならないことは再発と合併症の増悪、出現です。
脳卒中の合併症には、脳卒中そのものによる合併症、間接的な合併症、発病前からある合併症があり、またその病気の時期によっても出やすい合併症があります。
比較的急性の時期に見られる合併症には、
消化管出血、ケイレン、電解質の異常(血液のナトリウムやカリウムが低くなったり高くなったりする状況)、
尿崩症、高血圧、高血糖、低血圧、肩手症候群(マヒ側の肩や手が痛む)、脱水や裾癒(床ずれ)、
関節拘縮(関節が動かせなくなる)、
呼吸器系や尿路系の感染、敗血症などがあり、それぞれの治療を行います。
また、心臓や腎臓の病気が悪化することもあります。
慢性期に注意したいのは高血圧の他に、糖尿病や高脂血症、高尿酸血症、多血症など、おそらく脳卒中発症前からあった合併症と、心筋梗塞、がん、ケイレン、痴呆など新たに起こる合併症や偶発症です。
これらを予防するために、いくら頻回に医師にみてもらっていても、だめなこともあります。
周囲の人は患者さんのわずかな体の変調にもよく注意するようにして、気になったら必ずかかりつけの医師によく相談することです。
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慢性期に入ってからの薬物療法
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発作後約1ヶ月までを急性期と考えてよいでしょう。
脳梗塞ではあまり血圧を下げない、ときに血栓や寒栓をとかす治療法(血栓溶解薬)が行われる襲口があるなどが、脳出血の急性期治療との違いでしたが、
発作後1ヶ月もたつと、出血と梗塞では治療法がまた違ってきます。
従来特に日本では、急性期でも慢性期でも脳の血液循環をよくするために、脳の血管を広げたり(脳血管拡張薬)、血液が流れやすいように血液の性状をかえたり、脳のブドウ糖や酸素の代謝を促進する薬(脳代謝改善薬)が使われてきました。
最近これらの薬剤、特に脳の血管を広げる薬剤は同時に血圧を下げてしまったり、脳のあまり関係のない部分の血流ばかりがふえて実益がないということで、
急性期で特に重篤例ではあまり使われません。
また、慢性期に従来使われてきたこれらの薬剤の中には、あまり明白な効果がない薬もあることもわかってきて、一部の薬剤は販売が中止となりました。
しかし今残っている薬は、自覚的な症状や精神症状をよくしたり、日常の生活範囲を広げるのに役立つことが客観的にも証明されたものが多く、
特に脳卒中の不安感、あせり、またはうつ的な症状などの情緒障害に対しては、効果があるようです。
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脳卒中超急性期の専門療法
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一口に脳卒中といってもいろいろあり、その各々によって治療法が異なることは前にも説明しました。
くも膜下出血は当然のことですが、脳出血か脳梗塞か、あるいは脳梗塞のうちどの病型か、合併症があるかどうかによっても、治療法は全く異なるのです。
血圧のコントロールの方法すら違ってきます。
したがって、
一時間でも三十分でも早く専門の病院に行くこと、できれば発病してから三時間以内に行くことをおすすめします。
もちろん、三時間以内に病院に到着しても、不幸な結果になったり、さらに症状が進むこともありえます。
しかし確率的に早く行ったほうが予後はよいようで、昔のように倒れたら落ち着くまではそのまま寝かせておくという考えはなくなったと理解してください。
専門病院ということを強調する理由は、少なくともCTで調べなければ出血か梗塞かの区別もつかないからです。
欧米では、梗塞とわかったらすぐにt-PAという血栓をとかす試みがされています。
確かに一部の脳梗塞、もっと厳密にいうと、脳塞栓症で発症3〜6時間以内でかつ病変があまり大きくなく、出血を伴っていないものには劇的な効果が期待できます。
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脳卒中はできるだけ早く専門医にみせる
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脳卒中の治療は、その原因、合併症のあるなし、重症度、病気の時期その他たくさんの要因によってケースバイケースで、かなり違いがあります。
それぞれの病気の項でも治療法にはふれましたので多少重複するところもありますが、ここではあくまで一般論で話を進めることにします。
脳梗塞や脳出血が時間とともに進行していきます。
これを見てもわかるように、時間とともに病変は広がっていきます。
したがって、発作が起こったら一時間でも三十分でも早く、専門治療のできる病院に行くことが、脳卒中で死なない、または後遺症を最小限に防ぐ方法なのです。
万一脳卒中になったらここに運んでもらう、心臓が苦しくなったときはこちらの病院に行くなどと、家族でよく話し合っておくとよいと思います。
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くも膜下出血の後遺症と治療
くも膜下出血は、脳内出血の中で唯一増加傾向にあり、その原因の多くは脳動脈瘤の破裂です。
冷静で経験豊富そして熱いハートの持ち主である、堤一生先生の治療・予防手術を紹介します。
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くも膜下出血は、自然によくなる場合もありますが、意識障害がよくなっても水頭症(脳室が拡大して脳に大量の髄液が貯留る病気)が残ったり、
くも膜に出た血液の影響で血管が収縮(血管攣縮)して、脳梗塞が生じてしまうこともあります。
痴呆や歩行障害、尿失禁が残ったりもします。
したがって動脈癌が破裂した場合のくも膜下出血には、全身状態がよければ早期に手術(動脈癌の根元(頚部)にクリップをかける手術)をするのがよいと思います。
脳動静脈奇形破裂のためのくも膜下出血は、
動脈癌破裂にくらべれば軽症が多く、また手術で大きく奇形の部分をとると、あとでマヒなどの後遺症が残ることも多いので、ときには手術しないで治療をします。
最近はガンマナイフといって、頭をあけないでも小さな奇形はつぶすことができるようになっています。
いずれにしても専門家の意見をよく聞いたうえで、手術が必要なときは手術を受ける勇気をもつことがたいせつです。
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脳出血の治療
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脳出血の場合は発症直後には著しい高血圧を伴っていることが多く、血圧が高くてますます出血がひどくなっては困りますから、
最高血圧が250ミリとか230ミリというように非常に高い場合は、原則として薬を使って血圧を下げます。
脳浮腫対策というのは、脳に出血が起こるとその周囲にはしだいに脳浮腫という脳のむくみが生じますが、これに対する治療です。
浮腫を軽減するためにいくつかの薬剤が主として点滴で用いられますが、この治療は2週間以上つづけられることもあります。
発症1ヶ月くらいまでの注意
高血圧をコントロールするのはもちろんのこと、積極的なリハビリテーション、脳浮腫がまだつづいていればその治療を主体に、脳の代謝や循環を活発にする薬物療法も場合によっては必要です。
そのほかに必要なことは合併症に対する治療です。
高血圧ばかりでなく心肥大、肺炎、敗血症、勝胱炎、ケイレン、その他いろいろな病気がこのときとばかりに出てきますから、それらの合併症の悪化により患者さんの容体を悪くしないことがたいせつです。
脳出血の慢性期に入ったら
この時期には、症状が軽くすんでもう歩行している人から、重篤でまだ昏睡状態がつづいている人まで、さまざまな人がいます。
歩ける人は、合併症の有無にもよりますが、医師の許可さえあれば積極的に動いてください。もちろん必要な治療はつづけます。
再発を予防するためにも、血圧には注意しましょう。
マヒのある人や、失語や言語障害のある人はリハビリテーションに精を出してください。
失語や言語障害には、専門家の一日1〜2時間の言語訓練だけでは不十分です。
お見舞いに来られた家族や友人のかたも、積極的に患者さんと話をしたり、話をさせたり、テレビを見せたり、新聞を読ませたりして協力してください。
昏睡状態がつづいている場合には、合併症によってさらに状態が悪くなったり、死亡したりすることもあるので、その治療や予防がいちばんのポイントです。
手術が必要な脳出血
脳出血の手術は、緊急にしたほうがよい場合、手術してよくなる場合、手術しても全然効果のない場合があります。
多くは上の表のような被殻出血や小脳出血、皮質下出血などの一部に行われます。
中等度の意識障害があり、血腫量も多く、しかも右側の脳出血で病状が進行していて、
そのうえ発病後6時間くらいしかたっていない例は手術のほうがよいかもしれません。
もちろん左側の脳出血でも、手術をすることはあります。
小脳出血の場合
特に出血がつづいている場合や大きな(直径3〜4cm以上)小脳出血の場合には、
血腫をとる手術をしたほうが結果がよいようです。
小さな出血の場合は内科的治療で十分です。
皮質下出血の場合
血腫が大きくて意識障害やその他の症状がだんだん進んでいく場合や、超急性期だが重要な脳障害が考えられるときに手術が行われます。
そのほかの場合
脳室の中に血液がたまり、脳室が大きくなったり詰まってしまいそうなときは、脳室ドレナージといって脳室に管を入れて、たまった血液を外に出すような処置をすることがあります。
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一過性脳出血発作(TIA)の治療
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TIAの原因には、血圧の急激な変動や血管の圧迫などもありますが、この場合はその原因を除くことが予防につながります。
しかしTIAの多くの原因は、脳の小さな塞栓(微小塞栓)あるいは血栓(微小血栓)であるとされています。
その場合、血小板が凝集してかたまりになり、それが血栓になったり、はがれて塞栓のもとになることが多いので、
血小板を凝集しにくくする薬(血小板凝集阻止薬あるいは抑制薬)がTIA再発作の予防に使われて効果をあげています。
その代表的なものは、かぜ薬や痛み止めに使われるアスピリンで、他にチクロピジンなどという薬も使われています。
これらの薬は、TIAの再発予防に確実な効果があることが認められています。
また、おそらく脳梗塞の再発予防にも効果があるだろうといわれています。
しかし、これらの薬を健康な人がずっと飲みつづければ絶対に脳梗塞にならないかというと、必ずしもそうとはまだいえない段階で、
脳梗塞や心筋梗塞の予防にこれらの薬がどのくらい効果があるかどうかを、アメリカやイギリスあるいは日本で目下研究中というのが現状です。
血小板凝集阻止薬が全く効かず、薬をいろいろ飲んでもTIAが頻発する場合は、微小塞栓や血栓以外の原因も考えなければなりません。
血管の著しい狭窄があるかたに、多少の血圧の変動が加わると、その狭窄から先の部分に血液が行かなくなって、TIAが発症することがあります。
このようなときには、脳外科的手術を行うこともありますが、その決定は専門家とよく相談してからにしてください。
高血圧を治療し、その他いわゆる脳卒中のリスクファクターがあれば、その治療をすることももちろん必要です。
喫煙や飲酒、特にタバコは発生誘因の一つといわれています。
タバコには血管を収縮させる力があるからともいわれています。
また、血小板凝集阻止薬や、心房細動からの塞栓予防に使われる抗凝固薬を飲んでいる間は、必ず定期的に、血圧や血液の固まりぐあいのチェックを受けてください。
大きな脳梗塞は予防できたとしても、逆に脳出血などが起こってしまってはなんにもなりません。
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再発予防と後遺症
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脳梗塞は再発を繰り返すと、症状が重篤になったり、痴呆が出てきたりします。
薬物療法としては、再発予防のためにアスピリン、チクロピジンなどという、血小板が固まりにくくなる薬(血小板凝集阻止薬)を飲むことが多くなりました。
ただしこのときも、血圧の十分なコントロールが必要です。
脳梗塞が予防できても、脳出血が起こってしまってはなんにもならないからです。
後遺症については、発症後1ヶ月以上も完全なマヒや昏睡その他の症状がつづいていれば、それらは程度の差はあれ後遺症として残ると覚悟したほうがいいようです。
ただし言語障害、特に失語症は、ときには6ヶ月くらい過ぎていても回復することがありますから、根気よく治療をつづけてください。
またマヒが多少よくなっても、リハビリテーション、散歩や運動をやめると、また悪くなる人もいますので、運動はつづけてください。
状態が許せば元の仕事に戻るなり、家庭での仕事に戻ってほしいと思いますし、何よりも生きがいを見つけることが必要です。
情緒障害も脳梗塞の後遺症の一つ
脳卒中、特に脳梗塞の後遺症というと、片マヒや感覚障害、失語症や痴呆などが注目されていました。
しかし、
自分から進んで何かやろうとしない、
新聞や本も読まなくなった、
テレビのチャンネルを自分で変えない、
着替えもしないし、身だしなみにもむとんちゃくになった
等の自発性の低下が見られることも少なくありません。
また、会話が少なくなった、気分が暗くなり、いつも憂鬱で笑顔を見せない(抑うつ気分)、不安・焦燥感、ささいなことに大笑いしたり、
泣いてしまう、夜間に徘徊する、不穏・興奮状態などの精神症状(情緒障害)が、1/2から2/3のかたに見られます。
これは脳卒中になってしまったという心因で起こることもありますが、脳全体の血液循環の障害や特定の部位の脳の病変でも起こります。
最近、このような精神障害(情緒障害)に効果のある新しい薬が開発されています。
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脳卒中・脳梗塞発症後の経過と治療
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脳というのは不思議な、そして他とはかなり違った臓器です。
他の臓器ならたとえ2〜3時間血液が来なくても生きられますが、脳はそうはいきません。
15分あるいは長くても1時間血液が全く来ないと脳は死んでしまいます。
ですから発症してから時間がたった脳梗塞で、その病巣の中心部は、患者さんが病院に着いたころにはもうよくならないほど障害が進んでいると考えてよいでしょう。
ですから脳梗塞の治療は、まだ多少生きている周囲の組織のダメージを、いかに少なくするかということが、いちばんたいせつになります。
脳浮腫の治療
梗塞の周囲には、しだいに脳浮腫という脳のむくみが生じ、そのために病変中心部から離れた脳のたいせつな部分が圧迫されます。
その結果、脳ヘルニアが起こって、呼吸や心臓を動かしている脳のたいせつな部分が圧迫され、患者さんの容体が急変したり、梗塞の起こっていない場所にまで悪影響が及びます。
これを防ぐために、浮腫を軽減させる薬剤を静脈から点滴で注入したり、ときには頭蓋骨をあけて手術をします。
脳梗塞の発作直後では血圧が上昇していることが多いのですが、
心臓病などの合併症があって、血圧がこれ以上高いと心臓が危ないという場合以外には、高血圧はしばらくそのまま様子を見ることが多いのです。
これは脳の血流をこれ以上減らさないためです。
しかし慢性期になったら、薬物を使って血圧をゆっくり下降させるようにします。
脳梗塞発病後3〜4日したら
3〜4日たっても意識障害がつづいていれば、栄養、水分などの補給をしたり、感染の予防、排泄などにも気を配らなければなりません。
もし意識状態がよければ、口から多少の食事をすることも可能です。
リハビリテーションもなるべく早く始めるべきです。
脳梗塞ではほとんどの人は入院して治療を受けていると思いますが、医師は病状を観察しながらリハビリテーションの指示をしていきます。
ただし患者さんの状態や年齢、合併症その他いろいろな事情で、どの患者さんも全く一様に治療するわけではありません。
これらの点は主治医を信頼して指示に従ってほしいと思います。
意識障害があったり、手足のマヒがあったりして自分で体位を変えることができないと裾癒(床ずれ)ができることがあります。
これは体の重みによる圧迫で皮膚その他の血のめぐりが悪くなり、はじめは皮膚が赤くなる程度の変化ですが、だんだんひどくなると、
それが紫色になって皮膚がむけたり潰瘍になったりして、その傷口から細菌などの入る状態です。
皮膚は常に清潔にして、少なくとも2〜4時間に一度は体の位置を変えるようにし、
必要ならばエアマットと呼ばれる弾力性のあるマットを便うなとして、床すわにならないように再意します。
脳梗塞の慢性期に入ったら
1ヶ月以上たつと、どんな重症例でも脳のむくみもとれ、症状は安定してきます。
血圧も必要ならば薬物で安定させることができます。
リハビリテーションも必要ですが、脳の循環を改善させたり、代謝(働き)をよくする薬物を使って、自覚症状(めまい、耳鳴り、頭重、しびれなど)や精神症状をよくすることにも努力を払うべき時期です。
また、もともとあった病気(合併症)や、脳梗塞後に起こってきた偶発症に対しても治療が行われます。
また、再発の予防も必要です。これらの治療は、患者さんにより大きく異なるので、主治医によく説明を受けながら治療をつづけてください。
この時期まで残ったマヒや感覚障害などは、失語を除いてはかなり固定してしまうことが多いのです。
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脳卒中は予防できる
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脳卒中リハビリの必携の書です。
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脳卒中は、年齢(加齢)や男性であるという危険因子以外は、高血圧、心臓の病気、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症、高フィブリノゲン血症(これらの多くは生活習慣病です)などに対して、
自分自身あるいは周囲の人が注意すれば、脳卒中の発生頻度を抑え、ある程度脳卒中を予防できます。
実際に日本でも欧米でも、血圧などのコントロールを十分に行った患者と行わなかった患者では、脳卒中発生率に大きな差があることが報告されています。
脳卒中になるということは、かなり自分やその周囲に責任があるといえそうですね。
また、脳卒中にはときに前ぶれがあることを知っていると、症状があらわれたときに早く手を打つことができ、大きな発作の予防に役立ちます。
脳卒中の予防のポイントを列記しておきましょう。
脳出血の予防
高血圧が最大の引き金となるので、塩分を控え、一日10g以下にする。
それでも血圧が下がらないときは、降庄薬を指示されたとおりにきちんと飲むことが何よりもたいせつです。
脳梗塞や一過性脳虚血発作の予防
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・高血圧対策 ・過度の喫煙、飲酒を避ける ・高脂血症にならないように注意する ・糖尿病、心臓病(特に心房細動)、高尿酸血症にならないように注意する ・高フィブリノゲン血症や多血症があれば早く治す |
この5つを気をつけて守っていくことが非常に重要です。
さらに脳梗塞の前ぶれである一過性脳虚血発作や、くも膜下出血の前ぶれと思われる症状をのがさず、直ちに専門医にみてもらうことが、大発作の予防に役立ちます。
その他、脳卒中ばかりでなく、すべての成人病に対してもいえることですが、
適度なスポーツや歩くこと、あるいは趣味を持つことなど、自分に合った方法でストレス解消をはかることがたいせつです。
カテゴリー:脳卒中の予防・治療
心臓病が原因で起こる脳卒中の予防
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心臓や心電図上の異常で特に脳卒中と関係が深いのは、心臓弁膜症と心房細動と呼ばれる病気です。
心臓弁膜症というのは、心臓には僧帽弁、大動脈弁、肺動脈弁、三尖弁の四つの弁がありますが、それらの弁がおかされる病気です。
弁は血液が心臓から全身に送り出された直後に、からっぽになった心室や心房に血液が逆流してこないように、ちょうど一方通行のオートドアのような役目をしています。
しかし弁膜がおかされると、ドアがピタッと閉じなくなり、送り出された血液が心臓に逆流するために、心臓がよけいな仕事をしなくてほならなくなったり、血液を無理に押し出さなければならなくなったりします。
そればかりでなく、ちょうど河の細くなったり曲がりくねったところにゴミや木の葉がたまりやすいように、血液の中のゴミのようなものが弁にくっついたりして、
それが血栓となり、たまたまはがれて脳に飛んでいくと、脳塞栓症が起こります。
心房紳動というのは不整脈の原因の一つで、よくある病気です。
普通、心房は心室が収縮する直前に収縮し、血液を心室に送り込んでいます。
しかし心房細動では心房の収縮が十分でなく、心室はかってに不規則に収縮するために、不整脈が生じます。
この病気では、心臓の中に小さな血栓ができやすくなり、それがたまたま脳に飛んでいって、弁膜症と同様に一過性脳虚血発作や脳塞栓症を起こします。
心房細動の原因は、僧帽弁の病気や甲状腺機能亢進症など、心房に病的に負担がかかる場合もあるのですが、
長くつづく高血圧、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心臓病でも起こりますし、老人では動脈硬化や心房筋の老化現象が原因となることもあります。
心臓弁膜症は重篤の場合は手術しなければなりません。
また心臓弁膜症でも心房細動でも血栓ができないように、たとえできてもそれが脳やその他の全身臓器に飛んでいかないようにしなければなりません。
そのために、血液が凝固しにくくなる薬(ワーファリンなどの抗凝血薬)がその予防に使われて、効果を示しています。
特に高齢者や、一度でも脳卒中を起こしたことがあるかた、糖尿病や高血圧があるかたはぜひ、心臓ばかりでなく脳の専門家にも相談して治療方針を決めてもらい、定期的にチェックしてもらいながら、抗凝血薬を飲む必要があります。
心房細動はいつもある人と、起こったり治ったりする人がありますが、どうもこれが急に起こったり、急に止まったりするときに、血のかたまり(血栓)が飛ぶ可能性が高いようです。
心房細動のある人でも、むやみに心配することはありません。
かかりつけの医師とよく相談して、心臓の治療ばかりでなく、それから起こる塞栓症の予防も考えてもらうべきでしょう。
あるいはその発生に誘因があれば、それを極力避けることです。
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高血圧予備軍が気をつけること
私も含め、家族が全員高血圧なので、定期購入しています。
私の血圧も上が170から120くらいに下がり、母は、病院から購入していた血圧を下げる薬を半年後にやめました。
とてもおいしく、無理なく続けることが出来ますよ♪
レビューを見る高血圧にはいろいろな基準がありますが、WHO(世界保健機関)の最近の血圧分類によれば、
高血圧とは、最高(最大または収縮期)血圧が140ミリ以上か、最低(最小または拡張期)血圧が90ミリ以上、あるいはこの両方にあてはまる場合をいいます。
正常血圧とは最高血圧が129ミリ以下で、かつ最低血圧が84ミリ以下の場合をいいます。
この最高血圧と正常血圧の間の人もたくさんいるわけで、この中間の血圧の人を境界城高血圧といい、高血圧予備軍とも呼んでいます。
高血圧予備軍のかたは、将来ほんとうの高血圧になる可能性が高いので、この時期から食事の注意を始めましょう。
もちろん適度な運動と休養も必要です。
塩分は一日10g以下に
塩分控えめの食事をとるということは、塩の成分の一つであるナトリウムが血圧を上げる作用をするからです。
日本人は欧米人やその他の人種に比較して、塩分を不必要に多くとっているといわれます。
塩分のとりすぎは体に悪い、特に高血圧や心臓、腎臓にも悪いということが一般常識となりましたが、それでも日本人の一日の塩分摂取量は10〜15gと多めです。
10g以下に抑えたいものです。
食生活もだいぶ変わってきましたが、日本ではみそ汁や漬け物、つくだ煮、かまぼこなど、塩分を多く含む食品を好んでとる人がいます。
みそ汁や吸い物は一日1杯を限度として、漬け物は一夜漬けの塩分の少ないものをとるなど、ちょっと注意するだけで大きな違いも出てきます。
インスタントラーメンを汁まで全部飲んでしまうと、それだけで一日の塩分はほとんどとってしまうことになります。
うどんやそばも、汁まで全部飲まないようにしましょう。そば湯を入れて汁を全部飲むなどは、高血圧のかたは絶対にしないでください。
適度な運動と休養
食事の注意とともに必要なのは、適度な運動と休養です。
休養といっても、何も横になって寝ることとは限りません。
心身の休養をとることが必要なのです。
自分の仕事を、一時的に忘れることができる時間をもつ工夫をしてください。
運動も、なにもジョギングやテニス、ゴルフをしなければいけないといっているのではないのです。
バス通勤なら一停留所くらい前で瞥ソで歩く、
エレベーターやエスカレーターはなるべく使わない、
近いところは車でなく歩いたり、電車を利用したりする、散歩をするなどでもけっこうです。
薬を使った血圧管理
食事や日常生活の注意をしても血圧が下がらない場合は、降庄薬を用います
新聞やその他のマスコミが薬害、薬害と書いたりするので、薬というと無条件に拒否反応を示す人がいます。
確かに不必要な薬を大量に、長期間飲むことは危険です。
しかし高血圧を放置しておくことは、脳や心臓をはじめ全身の臓器に害をもたらすことになり、これはもっと恐ろしいことなのです。
ただ薬はこわいと言って薬を飲まないで高血圧をほうっていたら、もっと恐ろしいことが起こる可能性があります。
恐ろしいのは、薬を医師の指示どおりに飲まないこと
患者さんが、医師に義理立てして薬をもらってはいくが、実際はほとんど飲んでいなかったり、不規則に服用したり、勝手に葵をやめたり、逆に早くよくなりたいと思って指示した以上の量を飲んだりすることは実に危険です。
医師はそれを知りませんから、はかった血圧値は指示したとおりに薬を飲んだうえでの血圧値と考えて、薬を増量したり、あるいは薬をかえたりするわけです。
そのほか、外来に来る数日前から急に規則正しく薬を飲んだり、減塩食をして血圧を下げてくる人もいます。
高血圧もこわいですが、血圧が高くなったり低くなったりというように大きく変動することは、場合によってはもっと恐ろしいことなのです。
あまりよいたとえではありませんが、動脈硬化の進んだ血管は雨ざらしにされた古いゴムホースのようなものです。
高血圧がつづけば、ちょうどこのホースをある力で引っぱっているような状態になります。
ホースが切れやすい状態であることはわかりますね。
高血圧の治療を急にしたり、また急にやめたりを繰り返すということは、この古いホースを引っぱったり、引っぱるのを急にやめたりすることを繰り返しているのと同じで、
もっとホースが切れやすい状態にしていることになるのです。
いずれにしても病気の治療には、医師と患者の間に十分なコミュニケーションが必要です。
義理で病院に行ったり、症状を隠したりすると正しい治療はできないのです。
定期的に、病院で受診する
高血圧だけで他の合併症がない人は、自覚症状がほとんどないために、つい会社が忙しいなどを理由に、家族に薬だけ病院にとりに行ってもらい、本人は長い間受診しないということがあります。
降庄薬は、血圧をみながらときどき薬の量や種類をかえなければなりません。
また副作用のチェックも必要です。
2週間か1ヶ月に最低一度は病院を受診し、ふだんでも自宅で自動血圧計などを使って血圧をチェックすることが望ましいのです。
いずれにしても、本人が血圧をコントロールしなければいけないと自覚することがたいせつです。
自覚することによって、さらに自分の健康状態にも注意するようになるでしょうし、これは日常の生活や食事の注意にもつながり、自戒させる結果となります。
本人の自覚と自戒なしには、脳卒中ばかりでなく、すべての病気の予防はできないといえるでしょう。
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